日曜日朝の善福寺公園は曇り。風が吹くと涼しい。
多少気温が下がったせいか、セミの声は静かになり、秋の虫が鳴き始めた。
ムラサキシキブの実が紫色になってきていた。
ほかの大部分はまだ青いが、なぜかこの実だけは色づいている。
何にでも先走るヤツはいる。
下池をめぐっていて見つけたのがオオホシカメムシ。
中央に1対の黒紋、翅の下の方が黒いのが特徴。
模様が人の顔やお面のように見えて、実にユニーク。
昔アフリカで買った仮面にも似ている。
ジッとしているので前からも失礼。
よく似てるのにヒシホシカメムシがいるが、本種の半分ぐらいの大きさしかない。
池のほとりではベニイトトンボ。
真っ赤なオメメで何見てる?
下池を1周して上池へ。
細長い柄の先に産みつけられたクサカゲロウの卵を発見。
変わった形の卵だが、今年はよく見る。
しかし、小さいので葉っぱの裏から垂れ下がっているとなかなかわからないものだ。
葉っぱの上を歩いているアリと比べてもその小ささがわかる。
けさのアズチグモ。
お気に入りのアザミの花に抱きつくようにしていた。
よほど離れたくないのかな?
上池をめぐっていると、池のほとりのフヨウの葉の上にいたのはフタトガリコヤガの幼虫。
緑色の体に黄色い線が走り、黒い斑紋が並んでいて、コントラストの強い派手な感じの毛虫。赤くなってるほうがお尻だ。
黒い斑紋がハートマークに見えて、カワイイんだけど・・・。
近くには全体が緑色の毛虫。
先ほどのが老齢幼虫で、こちらはまだ派手な模様ができてない若齢幼虫のようだ。
さらに池をめぐっていると、今度はキマダラカメムシの幼虫。
老齢幼虫で背中に赤い星が並んでいる。
もともと台湾~東南アジア原産の南方系の外来種だが、急速に分布を広げているという。
このところ善福寺池でカワセミを見なくなって、けさ出会ったのは虫ばかり。
と思ったら、か細い鳥の声がする。
鳴きながらキョロキョロしている。
メジロの子どもが親を探しているのだろうか?
やがて飛び去っていった。
ツバキの実も色づいてきた。
秋が少しずつ近づいてくる。