土曜日朝の善福寺公園は晴れ。風弱く、蒸し暑い。
上池をめぐっていると、カメムシが上下でご対面中。
イネ科が好きなクモヘリカメムシのようだ。
ミノムシが体を半分出してコンクリートの柱をのぼっていく。
ぶら下がる場所を探しているのだろうか。
小さなフワフワの綿みたいなのが歩いている。
近づいてよーく見るとハゴロモ系のカメムシの幼虫のようだった。
フワフワの綿毛のようなのはロウ物質で、天女がまとう羽衣のように見える。
久々にウズグモの渦巻きを発見。
水平に張った円網の中心部分が渦みたいになっていて、その下にクモが隠れている。
上池を半周して下池へ。
途中、雑木林の中で見つけたキマダラヒカゲ。
暗い林の中でひときわ美しい。
下池をめぐっていると、ミズヒキの細い枝に黄色い花びらがついている。
近づくと、黄色い花びらと思ったのはアズチグモだった。
1㎝ぐらいしかないから幼虫だろう。
複眼を覆う“サングラス”みたいなのがくっきり。
やがて糸を伝って大急ぎで逃げていった。
とても大型のカマキリがチラリとこちらを見ている。
そばにいたのはバッタ。イナゴ系かな?
正面から見ると愛嬌のあるお顔。
さらにそのそばにはイトトンボ。
池をめぐっていくと羽化して間もないミンミンゼミ。
黄色いおなかをしたサシガメの幼虫。
オオトビサシガメの若齢幼虫だろうか。
池のほとりでイトトンボが交尾中。
まるで池をながめながらの交尾を楽しんでるみたいだ。
ミンミンゼミに続いて今度はニイニイゼミかな。
下池を1周して再び上池に向かっていると、少し大型のトンボ。
ジッととまって動かない。
口のあたりをモゴモゴさせているから、食事のあとで満腹になって休憩中なのだろうか。
赤トンボのメスだろうか。それにしては大きい。
それに翅の先端が褐色に縁取られている。
帰って調べたらノシメトンボの成熟したメスとわかった。
和名は、おなかの黒い斑紋が熨斗目模様に似ていることに由来するのだとか。
ジッとしているので正面顔をじっくり観察。
よく見ると、左右の複眼は上下で色が違う。
上が茶色で下は緑色っぽい。
トンボの複眼は動きを捉えるために発達したといわれるが、上の部分と下の部分では働きに違いがあって、上の部分は遠くのものを捉えるため、下の部分は近くのものを見定めるために使われるという。まるで遠近両用メガネみたい。
複眼と複眼の間、頭の頂点には3個の単眼があり、これで明るさを感じるのだとか。
ふたたびアズチグモを発見。
今度のは真っ白。サングラスもくっきり。
フヨウの花粉にまみれたハナアブらしいのが蜜を探していた。
葉っぱの裏に2つのミノムシ。
1つは移動中で糸を伸ばして落ちないようにして動いていた。
池の淵の枝からぶら下がっているのは何?
宇宙人か?と思ったら大型のクモの脱け殻だった。
とっても上手に抜けていて感心するばかり。