善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

カワセミ愛の劇場 序章

木曜日朝の善福寺公園は快晴。日差しは強いが風はさわやか。

 

上池をめぐっていると、遠くにカワセミがとまっていた。

きのうは2羽で“お見合い”をしていたが、けさは今のところ1羽のみだ。

 

アオサギがしきりに首を伸ばしている。

セイタカアワダチソウの実を食べているようだ。

アオサギのエサは魚とかエビ、カエルなど水辺の生きものが主なものだと思うが、口直しに植物の実も食べたりするのだろうか。

 

上池を半周して下池へ。

池のほとりにアカトンボ。

日が照っていて気温が上がってくるとアカトンボが姿を見せる。

 

下池を1周して再び上池へ。

途中、アシタバがたくさん生えてあたりでアシタバを好物にするキアゲハの幼虫を探す。すると視線の先に、小さな鳥がとまっている。

きのう見たコサメビタキだ!

夏は北の国にいて、寒くなると南に渡っていって越冬するため、途中、日本に立ち寄るというが、何日かは逗留するのだろうか。

よく見ると、お口のまわりが汚れているから、ちょうど食事タイムのようだ。

低いところにとまっていて、ちょっとずつ移動してやがて高いところに飛び去っていった。

名前の由来は、背中の色が鮫皮の色に似ているというのでサメビタキ(鮫鶲)、そのサメビタキより少し小さいというのでコサメビタキ

ヒタキは、ヒタキの仲間のジョウビタキの地鳴きが火打ち石を叩く「カッカッ」という音に似ているので「火焚き(ヒタキ)」となったといわれる。

 

上池にまわると、下池側の端にあるボート乗り場付近にカワセミがとまっている。

よく見るときのう見たのとは違う。

きのうのはかなり大人っぽくて、今年春に生まれた1番子らしかったが、けさ見るのはまだ全体にくすんだ色をしていて脚も黒いから、夏に生まれた3番子だろうか。

クチバシの色から、どうやらメスのようだ。

 

さらに池をめぐっていると、秋の日差しに誘われてかアカトンボが飛び交っている。

枝の先にはアキアカネのオスかな?

そのそばにはアキアカネのメス?

 

下池方面から2羽のシラサギが飛んできてとまった。

仲よさそうに見えるが。

 

ボート乗り場とは反対側の池の端に、今度は2羽のカワセミが接近してとまっていた。

さっきのより大人っぽくて、きのう見た2羽のようだ。

きのうより近くにとまってくれたので、オス・メスがよくわかる。

右がオスで、左がメスのようだ。

オスは首を伸ばして自分を大きく見せようとしている。

一方のメスはしきりに鳴いて、何やら訴え続けている。

ジッとしてないのはオスのほうで、メスの右に行ったり、左に行ったりして気を引こうとしている。

来年春の繁殖期を前に、早くも“恋の駆け引き”が始まったのだろうか。

上空からも接近中。

何度もメスにちょっかいかけるオスに対し、メスはピッピッと鳴くだけでジッと動かない。

思いは通じなかったのか、がっかりした?オスはやがて離れたところに飛び去っていった。

すると今度はメスがオスの近くに飛んでいった。

思わせぶりなのか、2羽の恋の行方は?と気になるまま、公園をあとにしたのだった。