スペインの赤ワイン「サングレ・デ・トロ・テンプラニーリョ(SANGRE DE TORO TEMPRANILLO)2018」
(写真はこのあと豚ロースのマーマレードソース。パンは西荻窪にあるポム・ド・テールのベーグル)
バルセロナの近郊、ペネデス地方でワインを造り続けて140年以上の歴史を持つトーレスの赤ワイン。瓶についている牡牛のマスコットがトレードマーク。
スペインの土着品種テンプラリーニョ100%。
ワインの友で観たのは民放テレビのBSで放送していたアメリカ映画「ビリーブ 未来への大逆転」。
2018年の作品。
監督ミミ・レダー、出演フェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー、キャシー・ベイツほか。
邦題が「ビリーブ」とあるから原題もそうなのかと思ったらさにあらず、原題は「ON THE BASIS OF SEX」。直訳すれば「性別に基づいて」となる。
「Prohibition of Discrimination on the Basis of Sex(性別による差別の禁止)」などというときに使われる言葉で、映画の内容のヒントになっているのだが、日本人向けには「ビリーブ」という耳ざわりのいい題名になった。
27年間にわたってアメリカ最高裁判事を務め、昨年亡くなったルース・ベンダー・ギンズバーグの伝記映画。
ルース(フェリシティ・ジョーンズ)は貧しいユダヤ人家庭に生まれ、努力の末に名門ハーバード法科大学院に入学する。同じく法律家をめざす夫マーティ(アーミー・ハマー)の協力のもと大学院を首席で卒業するが、女性であることを理由にルースを雇い入れる法律事務所はどこにもなかった。
やむなく大学教授となったルースは、男女平等の講義に力を入れながらも、弁護士への夢を捨てきれずにいた。
やがてある訴訟記録を目にし、それが歴史を変える裁判になると信じたルースは自ら弁護を買って出るが・・・。
性差別撤廃などリベラル派判事の代表的存在だったギンズバーグが、弁護士時代にアメリカ史上初の男女平等裁判に挑んだ実話を元に描いていて、映画の最後にギンズバーグ本人がカメオ出演し、颯爽と歩く姿が印象的だった。
ギンズバーグの有名な言葉がある。
「女性を優遇してくれとはいいません。男性のみなさん、私たちを踏みつけるその足をどけて」
2018年のドキュメンタリー映画「RBG 最強の85才」の中での彼女の言葉。なおRBGとはケネディのUFKと同じく名前の頭文字をとった愛称。
この言葉は、アメリカの奴隷制度撤廃と女性解放の活動家だったサラ・ムーア・グリムケの言葉からの引用だったという。
ついでにその前に観たのは、民放テレビで放送していたアメリカ映画「ジオストーム」。
2017年の作品。
監督ディーン・デブリン、出演ジェラルド・バトラー、ジム・スタージェス、アビー・コーニッシュ、エド・ハリス、アンディ・ガルシアほか。
世界各国の最新テクノロジーを集結し、天候を完璧に制御することを可能にした気候コントロール衛星の運営開始から3年。突如として衛星が暴走を始め、世界中で異常気象を発生させる。衛星の生みの親でもある科学者のジェイク(ジェラルド・バトラー)は、衛星の暴走原因を突き止めるため宇宙ステーションに向かうが・・・。
衛星の暴走により異常気象が各地で発生。その様相がスゴイ。
インド・ムンバイでは巨大な竜巻が次々にあらわれ、アフガニスタンでは異常な気温低下により村が凍結。村の人々も立ったまま凍ってしまう。モスクワでは雪が融けてビームのような熱波が襲ってくる。
南米リオに押し寄せる大波は海岸にいる人も物も瞬時に氷結させてしまう。
東京は銀座が登場していて、異常に大きなヒョウ(雹)が次々に落ちてきて、直径5mの雪だるまみたいなヒョウがバスを直撃する。
よくできてるなーとは思うが、すべてCGなのでさほど驚かなくなってしまった。これでいいのか・・・。
宇宙ステーションの描写は、宇宙なんて行ったことも見たこともないだけに想像を超えていて、なかなかよくできていた。
NHKBSで放送していたアメリカ映画「拳銃王」。
1950年の作品。
原題「THE GUNFIGHTER」
監督ヘンリー・キング、出演グレゴリー・ペック、ヘレン・ウェスコット、ミラード・ミッチェル、スキップ・ホメイヤー、ジーン・パーカーほか。
このところNHKBSでグレゴリー・ペック主演の映画を次々放送していて、ペックファンとしては見ないわけにいかない。
西部きっての早撃ちガンマン、ジミー(グレゴリー・ペック)は、別れた妻(ヘレン・ウェスコット)と息子と、もう一度やり直そうとカイエンの町へやって来る。彼が現れたことにより町が騒然となる中、旧友の保安官(マークミラード・ミッチェル)を通して妻と再会しようとするが、ジミーに恨みを持つ3人組が町に近づいていた・・・。
実在した伝説のガンマン、ジョニー・リンゴをモデルにした映画。グレゴリー・ペックが名声に苦悩するならず者ジミーを演じているが、アウトローなのに実直な男に見えるのはペックの“人徳”か。