善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「ガンヒルの決斗」

イタリア・サルデーニャの赤ワイン「ゴイマヨール(GOIMAJOR)2018」f:id:macchi105:20200808154535j:plain

サルデーニャの土着品種カンノナウを主体に使用。カンノナウとは、サルデーニャ独自の名前でフランスのグルナッシュ、スペインのガルナッチャに当たる品種のこと。その他に約5%ほど、土着品種を数種類ブレンドしており、果実味が豊かで柔らかな口当たり。

 

ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカ映画「新・ガンヒルの決斗」。

1971年の西部劇。

1959年のカーク・ダグラスアンソニー・クインの西部劇「ガンヒルの決斗」の続編かと思いきや、まるで関係のない作品。原題は「Shoot Out」。

監督ヘンリー・ハサウェイ、出演グレゴリー・ペック、ドーン・リン、パット・クイン、ロバート・F・ライオンズほか。

 

銀行強盗で7年の刑期を終えたクレイ・ローマックス(グレゴリー・ペック)は、裏切って金を一人占めにした相棒に復讐するためガンヒルに向かう。

しかし、かつての相棒はクレイがやってくるのを知って、若い殺し屋ボビー(ロバート・F・ライオンズ)らを雇っていた。

ガンヒルに向かう途中、かつての恋人の娘で6歳のデッキー(ドーン・リン)がクレイの道連れとなり、立ち寄った牧場で未亡人のジュリアナ(パット・クイン)と出会うが・・・。

 

グレゴリー・ペック、この映画のとき55歳。「ローマの休日」や「アラバマ物語」の雰囲気をまだ残していて、理知的な風貌でシブくてカッコイイ。

クレイをもしかして父ではないかと疑うちょっとおしゃまな女の子に手を焼く様子がほほえましい。

そして最後は殺し屋との息詰まる攻防が見どころ。

子役のドーン・リーンは当時8歳。ほとんど主役級の活躍ぶりで、異色の西部劇となっている。

途中訪れた牧場で未亡人のジュリアナと親しくなり、「女の子を預かってくれないか」とクレイが頼むと「いいわ」と引き受け、その理由を彼女はこう語る。

「あの子を預かっていれば、やがてあなたはまたやってくるから」

女性のほうからの愛の言葉だった。