木曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうの雨の余韻が残るが、さわやかな朝。
公園に着くなり、上池の遠くのほうで、オスのカワセミがメスに捕らえた小魚をプレゼントしているところに遭遇。
すぐにオスはいなくなり、ポツンとメスだけ残っていた。
カイツブリが鳴き交わしている。
仲がいいんだか悪いんだか、近づきそうで近づいていかない。
アオサギが気づかれないようにして?エサをねらっていた。
エノキの葉っぱに4、5㎝ほどの大きめの幼虫がいた。
鋭くて刺されると痛そうなトゲをたくさん生やして、けっこうグロテスク。
帰って調べたら、ヒオドシチョウの終齢幼虫のようだった。
ヒオドシチョウはタテハチョウの仲間。
成虫になると翅の表面が黒い紋の鮮やかなオレンジ色となり、昔の武士の鎧の「緋縅」に似ているというのでこの名がついた。
ヒオドシチョウは年に1回、初夏にのみ発生するという。
初夏に生まれた個体が成虫のまま越冬し、春にエノキの若葉に産卵。やがて孵化した幼虫はそれを食べて成長し、蛹となって初夏の今ごろに羽化する。
けさ見たのは蛹になる直前の幼虫だろう。
以前は都会でもよく見られたらしいが、東京では絶滅寸前または絶滅危惧種に指定されているという。