2019-07-24 木内昇 化物蝋燭 BOOK #小説 木内昇の「化物蝋燭」(朝日新聞出版)を読む。 江戸の市井を舞台にした7つの奇譚集。 読んでいるうちに心が優しくなる怪談話。 背筋が寒くなる話もあった。 何年か前、「光炎の人」を読んで以来ファンになった。 前作の「求道恋々」も痛快でおもしろかった。 最初、名前からして男性の作家かと思ったら女性だった。 「光炎の人」は骨太の感じがしたが、「化物蝋燭」はほっこりとした筆遣いだった。 表紙が滝平二郎の切り絵だったのも気に入った。 短編集なのであっという間に読んでしまって、早くも次の本が出るのを心待ちにしている。