善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

カブトムシがにおいをかぐとき

火曜日朝の善福寺公園は晴れ。ムシムシ猛暑の日々続く。

 

きのう、日本ではセミの名前は鳴き声からきているのが多いけど、英語圏ではミンミンゼミが「robust cicada」と呼ばれていて、「robust」は「屈強」とか「たくましい」という意味なので見た目で名前をつけている、という話を友人にしたら、日本には聴覚優位の文化があるという話をしてくれた。

そういえば「訪れる」という言葉があるけれど、その語源は「音を連れてやってくる」と聞いたことがある。

ガラガラッと戸を開ける音、カランカランと下駄の音、スルスルという衣擦れの音で、昔の人は来訪を知ったのだろうか。

神社でおまいりのとき柏手を打つのも、「願い事をしにきましたよ~!」と遠くにいる神様に知らせているのだとか。だとしたらパンパンといい音をさせなきゃ。

公園の散歩でも、音を頼りに歩いている気がする。

 

上池をめぐっているとキマダラヒカゲ。

音ではなく樹液のにおいでやってきたのかな?

目玉模様がたくさん並んでいる。

 

カブトムシのメスが移動していく。

メスはオスと違ってツノがないので、大きなコガネムシという感じ。

しかし、このあたりで度々メスを見るが、オスの姿はない。

善福寺公園のカブトムシは個体数が少ないだろうから、ナスとメスがめぐり合うチャンスはそんなにないと思うのだが、どうやってオスとメスは遭遇しているのだろうか?

カブトムシは視力が弱く、鼻もない。

したがってエサや相手がいる場所を探すのは頭の先に伸びた触角が頼りなんだとか。

臭いをかぐとき、触角の先を3枚に開いて臭いを感じ取る。中に小さな穴があいていて、それで臭いをとらえるのだという。

動き回るカブトムシを見ていると、たしかに触角の先が3枚に開いた。

樹液を見つけたのだろうか、素早く移動していった。

 

メタリック色のカナブンもやってきていた。

 

アベリアの蜜を吸いにきたのは大きなクマバチ。

 

枝の先にとまったアカトンボ。

ショウジョウトンボかな?

きのうと同じ枝にとまっている。

 

こちらでも枝の先にウチワヤンマ。

トンボは枝の先にとまるのが好き。

三木露風作詞・山田耕筰作曲の「赤とんぼ」では、とまっているのは「竿の先」だった。

今は竿は見ないなー。