善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

遅野井川がアオジ天国のワケ

木曜日朝の善福寺公園は曇り。途中、ポツリとくるときもあったが、すぐにやんで傘の出番はなし。

多少気温も高くなりサクラ(ソメイヨシノ)の開花が進んでいて、見ごろは4月の第1週の週末ぐらいだろうか。

 

上池をめぐろうとしたら、ヤエちゃんらしいメスのカワセミ

やがてオスのいるほう(?)へ飛んでいった。

 

池をめぐっていると、エナガ

今の時期、集団で行動してなくてオス・メスのつがいでいるときが多いので、声も小さいしすぐにいなくなってしまう。

 

一方、やはりつがいで行動しているが、今、公園で一番よく見るのがアオジ

特に上池と下池を結ぶ小川(遅野井川)のあたりはアオジ天国になっている。

川に沿って「在来生物保護区」があり、「自然愛護会杉並」というボランティア団体が剪定したり草刈りしたり積極的に保護活動を行っている。おかげでここは武蔵野の自然が残されていて、野鳥たちにとってもすみやすい環境になっている。

たとえ小さいエリアであっても、そこに自然があれば鳥や虫がやってきてタネを運んでくれて植物もまた元気になるという、循環する生態系が実現する。

これこそが「SDGs」ということなのだろう。

木の実をゲットして満足げ。

枝にとまったオスがラブソングをうたっていた。

自然に恵まれているときこそ愛は育まれる。

 

さえずっているアオジがとまっている枝の先が丸くなっていた。

自然がつくる芸術作品。

 

下池をめぐっていて善福寺川の源流付近に差しかかると、岩の陰からコサギが顔をのぞかせた。

どうやら川底に隠れている虫かなんかを探している様子。

そおっーと首を伸ばして岩陰の獲物をゲットしようとしていた。

 

下池を1週して再び上池へ。

シダレヤナギに何羽ものヒヨドリがぶら下がっている。

ヤナギの新芽でもついばんでいるのか。

よく見ると、くちばしの先にあるのはヤナギの花だった。

シダレヤナギの開花は3~4月ごろ。尾状の黄色い花を咲かせるが、花びらはないので目立たない。雌雄別株で、ヒヨドリがくわえていたのは雄花だろう。

ヒヨドリメジロと同じ南方系の鳥なので花の蜜が大好き。しかし、蜜だけ吸うメジロと違って、体が大きいからか、ヒヨドリは花ごと食べちゃうときもあり、花盗人とも。

 

けさも頭上をカワセミの声が聞こえてきて、公園の外へ飛んで行った。

やっぱり公園の外で巣をつくろうとしている(あるいはつくっている)ようだ。