水曜日朝の善福寺公園は快晴。何日かぶりかの春らしい陽気。
おかげで足踏みしていたサクラ(ソメイヨシノ)の開花も一気に進んでいくだろう。
上池をめぐっていると、目の前をジョウビタキのメスが飛んできて、公園から住宅街に消えていった。
あとで聞いた話では別の場所でオスもいたというから、まだ北へは帰っていないようだ。
陽気に誘われてか、けさはあちこちでウグイスのホーホケキョが聞こえる。
さえずりながら藪の中をめぐっていた。
エナガがつがいで飛んでいる。
新芽が芽吹いてきたモミジの木にとまったエナガ。
こうして見るとモミジは新芽のときからすでに赤い。
なぜかというと、モミジは新芽の形成のごく初期からアントシアニンが合成されるからだとか。
芽吹いたときからすでに、秋の紅葉の準備は始まっているというわけか。
こちらはオスかな?メスかな?
上池を半周して下池に向かう。
途中で出会ったアオジ。
お気に入りの場所でお気に入りの実をゲット。
メスのようだが、スックと立ち上がったところ。
下池をめぐっていると、開花したばかりのソメイヨシノにヒヨドリがやってきて、盛んに蜜を吸っていた。
ひっとして初物好きの江戸っ子ヒヨドリ?
そこで一句。
目に青葉 山ホトトギス 初ザクラ
池をめぐっていると再びアオジ。
おなかの緑がかった黄色が美しい。
歩いているとまたまたアオジ。
濃い顔をしているからオスのようだ。
カワセミの鳴き声がしたので注意しながら池をめぐっていると、葉っぱの陰にオスのカワセミ。
見た目は上池をナワバリにしているマルちゃんのようなのだが・・・。
上池から下池までやってきて、ひょっとして巣の候補地を探しているのだろうか。
毎年、繁殖期になって善福寺池のカワセミが苦労するのが巣づくり。
カワセミは土が露出した垂直の土手やガケに穴を掘って巣をつくるが、善福寺池には適した場所がなかなかないので、毎年、池から離れた住宅地のガケを見つけて巣をつくっているという話も聞く。
今年も場所探しのためにあちこち行ってるのだろうか。
下池を1周して上池に戻ると途中にもオスらしいアオジ。
アオジとよく出会う朝だった。
公園から帰ろうとしたら、来たときには見あたらなかったが、ハチジョウツグミが地面をつついてエサを探しているところだった。
そんなハチジョウツグミを観察していると、頭上からカワセミの声が聞こえる。
鳴き声が聞こえたのは池からかなり離れた場所。それなのに、なぜカワセミが?と見上げると、芽吹き始めたモミジの木にカワセミがとまっている。
背伸びしているのは何かを探しているのか?
きっと、巣づくりの場所を探してここまでやってきたに違いない。
ガンバレーと声援を送るばかりだ。