火曜日朝の善福寺公園は始め曇り。やがて小雨、その後、本降り。
公園の外れに白い花。
キイチゴ(木苺)だろうか。
春に花が咲き、初夏のころに実をつける。
上池を半周して下池へ。
途中、アオジやウグイスを見るが、さっさと逃げていく。
下池をめぐっていると、傘みたいな花に目がとまる。
クリーム色っぽくて、傘を半開きにしたみたいに下向きに咲いているので、見た目はとても地味。
下からのぞくと、花びらの内側は網目模様があって独特の美しさ。
まるで見た目は地味だが、見えない裏地をオシャレに気どる昔の江戸っ子みたい。
和名をアミガサユリ(編笠百合)、別名テンガイユリ(天蓋百合)、バイモ(貝母)といって、江戸時代中期に渡来した中国東部原産の薬用植物。今では鑑賞用として栽培され、茶花にも用いられているらしい。
薬用には球根を用い、生薬名を漢名の「貝母」の音読みの「バイモ」といって、咳止めや去たん、消炎などに用いられるという。
しかし、アミガサはわかるとして、漢名の「貝母」とは?
その由来は、一片が大きく他片が小さい二枚貝に似た球根が、まるで母親が子どもを抱いているように見えたからではないかといわれている。
発見者のやさしいまなざしがうかがえる。
善福寺公園のサクラ(ソメイヨシノ)は、きのう開花した木は次々と花を咲かせているが、他の木はまだつぼみの段階。朝は温かくても日中の気温が低くて足踏みしているのだろうか。
タカトオコヒガンが咲き出していた。
長野県伊那市の高遠城址に明治初期から植えられているサクラで、コヒガンよりも花も木も大きくなるので、区別されてタカトオコヒガンと名づけられ、善福寺公園でも見られるようになったみたいだ。
再び上池に戻ると、降り出した雨の中、ヤエちゃんらしいメスのカワセミがエサをねらっていた。
頭に雨のしずくがたくさんついているが、羽には撥水性があって中には染み込んでいかない。カワセミは水の中にダイブしてエサを獲るので、多少の水は平気なのだろう。
別の木に移ったところ。下のくちばしの赤色が鮮やかだ。
オスのマルちゃんとの仲はうまくいってるのかな?
散歩の途中から降り出した雨が本降りになってきたので早々に撤収。