日曜日朝の善福寺公園は曇り。
台風一過の朝。しかし、昔は台風一過というと翌日は日本晴れだったが、最近は台風が過ぎ去っても空はどんよりはっきりしないことが多い。
それでもこのところの暑さに比べれば、さわやかな朝。
公園に着くと、上池でカワセミが獲物をくわえていた。
なかなかの大物で、盛んに痛めつけていたが、大きすぎるのか簡単には飲み込めない。
やがて、別の場所でゆっくり料理しようと思ったのか、エサをくわえたまま飛び去った。
小さめのセミが羽化した直後だった。
細身で黒っぽく、緑色の斑紋がある。
脱け殻も細い。
ツクツクボウシだ。
「オーシィ・ツクツク・オーシィ・ツクツク・ツクツクボーシ」と鳴く。
ほかのセミよりあと、夏の終わりごろ一番最後に登場するので、秋を告げるセミとされる。
そういえば8月も半ば、もうそんな季節なのか。
下池をめぐっていると、池のほとりにエナガやコゲラなどの群れがやってきていた。
みんなでいれば怖くないと、小型の鳥たちは一緒になって移動することが多く、梢をめぐりながらエサをついばんでいた。
上のおなかが膨らんでいるのがメスで、下の宙づりになっているのがオスだろう。
やがて小雨がポツリポツリと振り出してきて、早々に引き揚げる。