土曜日朝の善福寺公園は曇り。風がとても強くて、ピューピュー吹いている。
上池のいつもはカワセミがとまっているあたりにセキレイがいた。
白い体のハクセキレイだ。
だいぶ前から飛んでいたが、とまっているところを見るのは今シーズン初。
もともと夏の間は北の方で繁殖し、冬になると南にやってくる鳥で、東京では昔は冬鳥だったというが、近年、繁殖地が次第に南下しつつあるといわれる。
それでも善福寺公園には冬になるとやってくる。
下池では、アオサギがたたずんでいるふうだった。
下池を1周して再び上池へ。
途中見つけたセミの脱け殻。
まだ残っていたんだ。
セミの脱け殻にはキチン質が多く含まれていて、頑丈な分子構造を持っているのだとか。
それで冬が近くなってもしっかりと形を残したまま残っているようだ。
セミの脱け殻は「空蝉(うつせみ)」ともいって、万葉の時代は「この世」「現世」とも置き換えられていた。この世を生きる人間というのは、中身のなくなったセミの脱け殻のように仮のもので、はかないものだ、といいたかったのだろうか。
うつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲ひつるかも
現実の世は無常なものだと知ってはいるものの、秋風が冷たいので亡き妻を思ってしまった。
上池に戻ると、ダイサギがエサをねらってった。
それにしても長~い首。
別の場所に移ろうとしているところ。
羽ばたいて近くの別のエサ場に飛んで行った。
池の淵の葉っぱの陰にカワセミ。
さらに゛池をめぐっていくと、さっきセキレイがいたところにカワセミ。
風に吹かれて頭がぺったんこ。
上池には少なくとも2羽のカワセミがいることを確認。
メジロの群れが10数羽でやってきて、たちまちにして遠ざかっていった。
小鳥たちは群れでいるのが安全と思っているようだ。