土曜日朝の善福寺公園は晴れ。ときおり薄い雲が覆うが、風がないと蒸し暑さは変わらず。
公園に着いてまず上池をめぐろうとしたら、池の遠くのほうにカワセミがとまっている。
上池でカワセミを見るのは久々。
3番子が生まれるかと期待していたら、その後、音沙汰がなく、子育てに失敗したのかと思っていたが、少なくとも親は元気なようだ。
すると、別のカワセミが飛んできて、一緒になって飛び去っていった。
ハテ、オスの文二とメスのサクラだろうか?
上池をめぐっていると、遊歩道の上をヒョウモンチョウが舞っていて、地面に降りた。
翅のはじっこがボロボロになっているが、ツマグロヒョウモンのオスのようだ。
メスは前翅の端が黒色で、それで「ツマグロ」だが、オスにはそれがない。
吸水行動だろうか。しかし、口吻は丸めたまま。
チョウの吸水行動はほとんどがオスのみの行動というが、たしかにこのチョウもオスだ。
やがて通行人がやってきて飛び去っていった。
さらに池をめぐっていると、さきほどのカワセミだろうか。
ここをテリトリーとするオスの文二のようだ。
場所を移動しながら様子をうかがっている感じ。
さきほどいたもう1羽を意識しているのだろうか?
すると、少し離れたところに別のカワセミ。
文二の“恋女房”のサクラではなく、脚が黒いから今年生まれた若いオスのようだ。
やがて下池の方向に飛び去った。
それでわかった。見てないところでオスのカワセミ同士のバトルがあったのだろう。
文二は自分の縄張りに侵入してきた若いオスを追い払ったのだった。
下池に向かうと、ヨシの葉っぱの陰にカワセミがいた。
やはり今年生まれた若いオスのようだが、まさか、先ほどのが飛んできた?
今、下池には3羽の若いカワセミがいるというからさきほどのかどうかは不明。
小さめで細長いセミの脱け殻を見つけた。
数日前から声を聞くようになったヒグラシの脱け殻だろうか。
細い枝の先で羽化した直後で、脱け殻からぶら下がっているのはミンミンゼミかな?
全体にまだ白いが、青みを帯びたところもある。
イネ科の植物からぶら下がりながらカメムシが交尾中。
イネ科植物が好きなクモヘリカメムシのようだ。
近づいて観察しようとすると、くっついたままで逃げていく。
下になっている、おなかがふっくらしているのがメスのようだ。
再び上池に戻り、さきほどのカワセミの文二を探すが、見つからなかった。
代わりに見つけたのは、葉っぱの裏からぶら下がっているミノムシ。
少し離れた別の場所にも・・・。
それぞれ素材は違うみたいだ。