善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ウチワヤンマの古名は?

木曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝から蒸し暑い。

 

このところまるで姿を見なかった上池のカイツブリカップルが久々に姿を見せて、いつになく近づいて寄り添うようにしていた。

井の頭公園あたりに行ってたのだろうか?

仲よき事は 美しき哉 実篤

 

下池に向かっていくと、途中の森の中はニイニイゼミの脱け殻がたくさん。

羽化したばかりのもいた。

つぶらな瞳。

 

けさも地中から這い出してくるセミの幼虫をねらっているのか、ムクドリが群れでやってきていた。

しきりに地上を歩きながら虫を探していて、セミをゲット。

地上でエサをとる鳥といえば、ムクドリのほかに冬にやってくるツグミがいるが、ツグミはエサを見つけると駆け寄りつまみとるのに対して、ムクドリは歩き回りながらくちばしを地面に突き立ててこじ開け、中からエサをつまみ出すのだという。

公園内を歩いていると、ムクドリが穴をこじ開けた跡があちこちにある。

このため、ムクドリのくちばしを開く筋肉はよく発達していて、下くちばしの中程から急角度で下向きに折れ曲がり、こじ開けるのに適した形となっているのだとか。

 

そんな天敵のいる中で、羽化直後のアブラゼミ

 

下池の水が善福寺川に流れ落ちる川の源流付近にカワセミのメス。

サクラちゃんのようだ。

一度はツミにさらわれそうになり、何とか逃げ延びたサクラちゃん。元気にエサ探しをしているみたいだ。

 

けさも遠くにチョウトンボ。

近くにきてくれないかな~。

こっちの水はあ~まいぞ~。

 

下池を1周して再び上池に向かっていると、数日前から網を張っているナガコガネグモが脱皮していた。

体の上の方に脱け殻があり、きれいに抜けている。

 

上池に戻ると、近くにカワセミのオス。

ブンジ(B2)くんか、三郎くんか?

 

池のほとりにはカマキリ。

ほとんど池に落ちそうなんだけど、大丈夫かな。

 

アオサギが脚を踏ん張っている。

けさはトンボが多い。中でも多いのがコシアキトンボで、交尾してるのもいたり、産卵中のもいた。

ひとり悠然と翅を休めているのはウチワヤンマ。

もともと南方系のトンボだが、近年分布域を北上させているという。

ヤンマと名がつくが本当はヤンマではなくサナエトンボの仲間。

お尻の先端にウチワみたいな突起があるのでウチワヤンマ。

古くは相撲の行司が持つ軍配に似ているというので「グンバイ」の名がついていて、江戸時代に編まれたわが国初のトンボ類の図鑑とされる「蜻蛉譜」には、「グンバイカハサミ」という名前で記載されていたとか。

軍配で蚊を挟んだ、という意味か?

 

カナカナカナ・・・とヒグラシの鳴き声が聞こえた。