土曜日朝の善福寺公園は曇りのち晴れ。
台風は午後から夜にかけて関東地方を直撃するらしいが、朝は明け方の雨がやんだので、そのスキついて散歩へ。
けさは公園のあちこちで羽化途中のセミを見る。
セミたちも、雨がやむのを待っていたのか。
羽化直後のセミ。ミンミンゼミかな?
羽化からだいぶたっているが、脱け殻の横にキチンとアブラゼミ。
先日も見た緑色のカミキリムシ。
その後、調べたら、アカアシオオアオカミキリとわかった。
頭部や前胸、上翅は金緑色で、触角や脚が赤褐色なのが特徴の美しいカミキリムシ。
夜に、クヌギの樹液などに集まる。幼虫は、クヌギの生木を食べて育つ。
里山の減少によりクヌギ林が減ったことでアカアシオオアオカミキリは個体数を減らしていて、絶滅危惧種に指定している県もあり、東京、神奈川では絶滅危惧種という。
のけ反るように脱皮中なのはニイニイゼミのようだ。
セミに限らず、チョウでもトンボでも、羽化するときは殻からのけ反るようになり、体を逆さまにして脱皮しようとする。
重力を利用して、体を下にしてその重みで殻から抜け出そうとしているのだろう。そのあと起き上がって殻につかまり、最後にお尻が抜けて脱皮し、羽化が完成する。
まだ自分の力だけでは簡単には抜け出せないので、重力を利用する賢さ。
生命は、生きるためのいろんな知恵の結晶なんだな。
メスのサクラちゃんだろうか。
ここにも脱皮直後のセミ。
殻から逆さまになって羽化していた。
幼虫が木の幹などに垂直にとまってる場合、羽化するときはのけ反る形になるが、葉っぱの裏とかに仰向けにつかまっていると、羽化するときは頭を下にして垂れ下がるようにして出てくる。
こんなときは起き上がるのも一苦労だろう。
セミは誕生のときから冒険している。