善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ジャコウアゲハの蛹

木曜日朝の善福寺公園は晴れ。寒さゆるむ。

 

公園に行く途中、アンテナにとまってるのはスズメ?と思ったらモズのようだった。f:id:macchi105:20211028093625j:plain

今シーズンの初モズだが、遠すぎてあまり実感がわかない。f:id:macchi105:20211028093647j:plain

 

上池では、2羽のカワセミ

メスらしいのがロープの上で羽繕い中。f:id:macchi105:20211028093712j:plain

池をめぐっていると木陰で休んでいるのはオスのようだ。f:id:macchi105:20211028093741j:plain

すると、さきほどのメスらしいのが近くにきて、“お見合い”を始めた。

にらみ合ってるのか、見つめ合ってるのか。

 

下池にまわると、メスのカワセミがエサをねらっていた。f:id:macchi105:20211028093806j:plain

 

けさの雲。うろこ雲だろうか。f:id:macchi105:20211028093829j:plain

 

ジャコウアゲハの幼虫が一夜にして蛹(さなぎ)になっていた。f:id:macchi105:20211028093859j:plain

きのうの朝に見たときは黒っぽい体に白い帯の幼虫だったのが、けさは、上がオレンジで下は白っぽい蛹に変身していた。

いったいどうやって蛹になったかというと、幼虫の体から脱皮して蛹になるのだという。ということは、終齢となった幼虫の黒い“皮膚”の下にはすでに蛹の姿が隠されていたのだろうか。f:id:macchi105:20211028093920j:plain

蛹は独特の姿をしていて、2本の細い糸で体を固定している。まるで胸部をヒモでくくりつけているみたいで、播州(番町)皿屋敷に出てくる後ろ手に縛られたお菊さんの姿を連想するというので別名「お菊虫」とも呼ばれる。

 

今から200年以上前の寛政7年(1795年)、播州・姫路城下に、後ろ手に縛られた女性のような姿の蛹が大量発生し、「姫路城で殺されたお菊の幽霊が虫の姿を借りてこの世に帰ってきている」とうわさされたという。

ジャコウアゲハ姫路市の市蝶に指定されているが、その理由は、姫路市のシンボルである姫路城に築城主池田輝政の家紋である「揚羽蝶」の瓦紋が多数用いられていることともともに、「播州皿屋敷」の悲劇のヒロインであるお菊さんの化身といわれていることにもちなんでいるという。

姫路市にはお菊をまつるお菊神社もあるが、戦前まではお菊神社や姫路城の天守などで「お菊虫」を売っていて、志賀直哉の「暗夜行路」には主人公がお菊虫を買う描写もあり、「お菊虫といふ、お菊の怨霊の虫になったものが、毎年秋の末になると境内の木の枝に下るといふ」との記述もある。

 

少し離れたところにスズメガの幼虫だろうか。f:id:macchi105:20211028093959j:plain

食欲旺盛のようで、ムシャムシャと葉っぱを食べ尽くしているみたいだった。

 

上池に戻ると、近くにカワセミがとまった。f:id:macchi105:20211028094101j:plain

オスのようだが、すぐにメスがいるほうに飛んで行った。f:id:macchi105:20211028094122j:plain

 

秋だというのに小型のヒマワリが1輪だけ咲いていた。f:id:macchi105:20211028094147j:plain

その近くには冬コスモス。f:id:macchi105:20211028094212j:plain

 

石の壁を大きめのカメムシが移動中だった。f:id:macchi105:20211028094235j:plain

胸と頭の中央に黄色い縦線がある。キマダラカメムシだろうか。