善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

自然の造形美の極致アケビコノハの幼虫

水曜日朝の善福寺公園は、始め曇り、やがて日が差してきて蒸し暑くなる。

 

ガの仲間、アケビコノハの幼虫を発見!

大きな目玉模様が特徴で、お尻を突き上げた姿勢も独特。おそらく幼虫としてはヘビにでも擬態して、天敵に対して「オレは怖いんだぞー」と威嚇しているのだろうが、自然がつくり出した造形美にただただ感嘆するばかり。

 

クリの木からモジャモジャのヒゲが伸びている。

長いひも状の雄花が咲いているところなのだろう。

マンガの「鬼滅の刃」に「栗花落カナヲ(つゆりカナヲ)」というキャラクターが登場するが、クリの花にちなむ名前で、一般に栗の花は梅雨(つゆ)の始めごろに咲くことから「栗花」で「つゆいり」と読み、梅雨の最中に花が落ちるので「栗花落」になったんだとか。

 

タチアオイが茎の先端まで咲くようになった。

タチアオイは梅雨入りのころに花が咲き始め、てっぺんまで咲くと梅雨明けのころといわれているんだが・・・。

 

上池を半周して下池をめぐっていると、カワセミが飛んできた。

まだ全体に黒っぽい体をしているから、今年生まれた若造クンのようだ。

するとそこへもう1羽が飛んできて、仲よく並んでとまった。

カワセミのきょうだいだろうか。

 

仲よきことは美しき哉 実篤

 

池の淵でシオカラトンボが翅を休んでいた。

すると、そのそばをチョウトンボが飛んでいった。

写真にはおさめられなかったが、今年はじめて見るチョウトンボ。

 

きのうに続いてジャコウアゲハの蛹“お菊さん”を発見。

ジャコウアゲハの蛹には「休眠蛹」と「非休眠蛹」とがあり、休眠蛹は秋の終わりにできる蛹でそのまま越冬して春になってから羽化するが、黄色味が少なくくすんだ色をしているという。

一方、黄色味が強いのが非休眠蛹で、今ごろ蛹になって休眠しないで2週間ほどで羽化するという。

羽化するところを見たいものだが・・・。

 

カマキリがだいぶ成長してきて、近づくと向かってくる。

人間に対しても恐れることなく、カマを振り上げるところが勇ましい。

 

頭というか胸のあたりが黄色っぽいクモ。

すぐに葉っぱの裏に逃げちゃった。

 

ここでも、近づくと向かってくるカマキリ。

 

上池に戻ると、かわいそうにイトトンボがクモに食べられちゃっていた。

 

公園からの帰り道、道路際のアベリアの花をオオスカシバが訪れていた。

ハチに擬態したガの仲間。

ホバリングしながら長い口吻を伸ばして花の蜜を吸っている。

うぐいす色の太い胴体。その見た目から“空飛ぶエビフライ”と呼ぶ人もいるんだとか。

そういわれるとそう見えなくもないが。