金曜日朝の善福寺公園は快晴。風が強く、冷たい。
けさのカワセミは、上池では遠くにとまっているのが見えたが、下池では確認できず。
そのかわりたくさんのゴイサギが集まっていた。
どうやら猛禽系の鳥が来たらしく、それで警戒のため、みんなでいれば怖くないと集まっている様子。数えたら隠れてるのも含め全部で7羽いた。
カワセミもどこかに潜んでいるのだろうか。
カメムシの幼虫らしいのが葉っぱの上にいた。
かなり小さかったが、脱皮しながら大きくなっていくのかな。
きのう蛹(さなぎ)になっていたジャコウアゲハ。
きのうは鮮やかなオレンジ色をしていたが、けさはかなりくすんだ色合いになっていた。
クコの実がなっていた。
エノキの木にヒラヒラしているものが下がっている。
よく見ると蛹だった。
どうやら、幼虫がエノキを食草としているアカボシゴマダラの蛹のようだ。
チョウの蛹は帯蛹(たいよう)と垂蛹(すいよう)の2つのタイプがある。
アゲハチョウなど成虫の脚が6本みられるチョウの仲間では、尻尾というか腹部の先端を枝や葉につけ、頭を上にして反り返ったようにして帯糸と呼ばれる糸で胸部を支えるようにする。これが帯蛹と呼ばれるタイプで、ジャコウアゲハがまさにそのタイプだ。
一方、アカボシゴマダラなど、成虫の脚が4本しかないようにみえるタテハチョウの仲間では、尾っぽというか腹部だけ枝や葉に糸でとめて、頭を下にしてぶら下がったようになるので、垂蛹と呼ばれる。
脚の特徴が蛹の形にあらわれているところがおもしろい。6本脚のチョウは頭を上にする帯蛹となり、4本脚のチョウはお尻のみをとめる垂蛹となる。
4本脚のチョウは、決して4本しか脚がないわけではなく、前脚の2本は退化したものの小さく折り畳まれた形で残っており、この前脚は歩行やつかまるには役立たないものの、先端に生えた感覚毛により感覚器官としての働きに特化しているのだという。
4本脚のチョウががぶら下がり型の蛹になるのも、この脚の特徴ゆえなのかもしれない。
アカボシゴマダラの蛹は、蛹になりたてのときはみずみずしい緑色だが、時間がたつにつれて硬くしっかりしてきて、やがて蛹の色が白っぽくなってくると羽などができあがっている様子が透けて見えるようになるという。
これは羽化が近づいた前兆現象という。
けさの蛹も翅が透けて見えている感じで、羽化が近いのかもしれない。
これから冬を迎えるから、たいていの虫は幼虫か蛹で越冬するが、タテハチョウの仲間は成虫で越冬するものも多い。アカボシゴマダラも羽化してから冬を越すのかもしれない。
公園のスイフヨウはまだ咲いていて、紅白が仲よく並んでいた。