善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

サクラ咲く秋

木曜日朝の善福寺公園は曇り。きのう・おととい不在にしたので2日ぶりの公園散歩。めっきり秋らしくなってきた。

 

公園に行く途中、メジロがエサを探していた。

 

上池をめぐっていると、久しぶりにアズチグモ。

サングラスのオメメかかわいい。

 

上池を半周後、下池へ。

アオスジアゲハのさなぎがいつの間にかもぬけの殻。

きのう、おとといのうちに羽化したのか。

あとで聞いた話では、きのうの雨があがっているタイミングで羽化したようだ。

残念、きのうは東京にいなくて目撃できなかった。

写真ではわかりづらいが中が透けて見えていて、上の方に切れ込みがある。

さなぎの形はそのままにきれいに体だけ抜け出たようだ。

 

季節外れのサクラが咲いていた。

ソメイヨシノの場合、花芽は夏の間にできるのだという。冬の低温に備えるため、葉から“休眠ホルモン”を出して花芽を固くして、秋から冬にかけては冬眠をし、春に花を咲かせるのが普通だという。

冬眠には、花が散ったあとに出てくる葉がつくる“休眠ホルモン物質゛であるアブシン酸という成分が必要。しかし、台風の影響などで早くに葉が落ちてしまうと、アブシン酸がつくられず冬芽が冬眠しないので、夏の気温が下がって春のような陽気になると勘違いして、花が咲く「返り咲き」という現象を起こすことがあるという。

 

もうひとつ、「返り咲き」の原因としては虫の食害によるものもあるという。

アメリカシロヒトリの幼虫などがサクラの葉を食い荒らしてしまうと、“休眠ホルモン”がつくられなくなってしまうのだそうだ。

この枝からは花とともに青々とした葉っぱも生えているが・・・。

葉っぱも勘違いしたかな?

 

下池を1周して再び上池へ。

まるで2段ロケットみたいなクコの花。

花びらから雄しべが突き出ていて、まん中から花柱も飛び出している。

隣の枝では実ができつつあった。

クコは花と実を同時期に見ることができる縁起のよい木なんだそうな。

 

葉っぱの陰に隠れているのはメイガの仲間かな?

葉っぱの裏に逆さにとまっていて、近づいたら逃げて行った。

 

お茶の花が咲いている。

お茶の花は秋の今ごろの時期に咲くが、同時に実も今ごろの時期に熟す。

とすると、お茶もクコ同様に縁起のよい木かというと、今ごろの時期に熟す実は去年の今ごろに咲いた花からできた実。

したがって今咲いている花の実は、来年の今ごろに熟すことになる。

命のリレーが行われているというので、やっぱり縁起のよい木。

 

カリガネソウにけさもホシホシジャクがやってきた。

ホバリングしながら蜜を吸って、さっさと帰っていった。