善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

南方から来たナカグロクチバ

日曜日朝の善福寺公園は曇り。秋らしい涼しさ。風が冷たく感じられるほどだ。

 

上池をめぐっていると、カラスウリの花。

カラスウリの花期は夏から初秋の今ごろ。白い花が夕方の日没後ぐらいから咲く。

5枚の花びらの外側が糸のようになってレースを広げたような形になるが、朝に見るとレース模様はかなり縮まっちゃっている。

 

上池を半周して下池へ。

木の高いところでコゲラがエサを探していた。

 

珍しくアオサギが池の中に立っている。

こうして見ると池はあまり深くなくて浅そうだ。

 

カワセミがいたが、目の前を通りすぎて見えなくなった。

 

下池を1周して再び上池へ。

ヒメジャノメがひっそりととまっていた。

 

枝からぶら下がっているのはハラビロカマキリ

葉っぱに擬態して知らずにやってくる獲物を待ち伏せしている。

 

上池の残りを半周。

見慣れぬガを発見。

まるで定規で測ったような見事な正三角形をしている。

白黒のラインが美しく、クチバの仲間か。

帰って図鑑で調べたらナカグロクチバとわかった。

 翅の中央部が黒く、朽葉に擬態しているのでナカグロクチバ。

角度によって翅の先がカールしているように見える。

これも朽ちた葉っぱに似せているためという。なかなか芸が細かい。

 

もともとは南方種で、八重山諸島とか九州で多く生息しているが、温暖化により急速に北上を続けているといわれる。

日本では今は本州の各地でも見られるが、海外ではインド~オーストラリアに分布しているという。

本州の、東京あたりで見ると白黒のかなり目立つ色合いの模様だが、南方に行くとこんな目立つ樹木や葉っぱが多く、擬態効果を発揮していたのだろうか。

 

白いかわいい花が咲いていた。

ニラ(韮)の花だ。

ハナニラは春に咲くが、ニラの花は今ごろ咲き、季節の移り変わりを告げる「初秋に咲く花」としても知られているのだとか。