日曜日朝の善福寺公園は曇りのち晴れ。日が差してくると次第に暑くなる。
けさ出迎えてくれたのは交尾中のテントウムシ。
朝からお盛ん。
クリの花が咲いている。
クリ(栗)は雌雄同株。枝から尾状の花序をやや上向きに出す。
花序につく花はほとんどが雄花で、基部に雌花がつくという。
マンガの「鬼滅の刃」に栗花落カナヲ(つゆりカナヲ)というキャラクターが登場するが、クリの花にちなむ名前で、一般に栗の花は梅雨(つゆ)の始めごろに咲くことから 「栗花」で「つゆいり」と読み、梅雨の最中に花が落ちるので「栗花落」になったんだとか。
昔は梅雨の時期のことをこう呼んでいたらしい。
梅雨という言葉は中国から「梅雨(ばいう)」として伝わり、江戸時代のころから「つゆ」と呼ばれるようになったという。それ以前は梅雨に入ると「栗花落(つゆいり)の季節がきたなー」とでもいっていて、やがて「梅雨」という文字に置き換わったのかもしれない。
いずれにしろクリの花が咲くというのは、梅雨近しということだろうか。
シジュウカラが実をゲット。
木の虚(うろ)のあたりをミツバチがウロウロしている。
ちょうど今ごろは、花蜜や花粉が豊富になって、ミツバチの巣分かれ(分蜂)の季節。
新しい巣の候補地を探しているところだろうか。
大家族で暮していたミツバチの巣がハチでいっぱいになると、半数ほどのハチが女王蜂とともに巣を離れ、別の新しい巣に移住する。
新しい巣はどうやって探すかというと、巣から出た分蜂群のハチたちはいったん木の枝などにかたまって終結していて、探索蜂がめいめいに飛んで行って、いくつもの候補地を見つけてくる。
その中からどれが最もいい巣作りの場所かを、帰ってきた探索蜂の報告を元にじっくり議論し、多数決で民主的に決めるのだという。
もちろん議論といっても言葉を話すわけではなく、尻振りダンスによって“会話”し、最終的にみんなが納得して新しい巣に向かって飛んでいく、という話を米コーネル大学生物学教室のトーマス・D・シーリー教授が「ミツバチの会議」という本で書いている。
小さな貝を発見。
陸生の貝で、キセルガイ(煙管貝)と呼ばれる巻貝のようだ。
カタツムリやナメクジと同じ仲間で、海の中ではなく陸上で暮している。
茎の向こうに隠れているのはカニグモの仲間かな?
イノシシの子どものウリ坊見たいな模様のカメムシ。
ウズラカメムシのようだ。
ウリ坊ではなく、ウズラの卵に似た模様というのでこの名がついたそうだ。
けさのカワセミは、上池には最初、姿がなくて、公園から帰るころにサクラらしいメスのカワセミがとまっていた。
下池では、カワセミの鳴き声は盛んにしてたが、姿は見つけられなかった。
茂みに隠れて鳴き交わしていたのだろうか。