土曜日朝の善福寺公園は曇り、ときおり霧雨。どうもはっきりしない天気。
池をめぐっていると、今度は別の場所に。
高いところが好きなようだ。
上池を半周して下池へ。
雨に濡れてアジサイが咲いていた。
コゲラが木を登っている。
小さな子どものカマキリ。
前脚を曲げて獲物がやってくるのを待っていて、大人のカマキリに負けない一人前のポーズ。
ちっちゃくたって、エサをゲットしないと生きていけない。
こちらも体長が1㎝もない赤ちゃんマイマイ。
やっぱり左巻きだが、そばに落ちてるのはウンチかな?
ノイバラの赤い実。意外と大きい。
もっと小さい実をたくさんつけるイメージがあるが、数が少なくて大きいのはどういうわけか。栄養分を独り占めしちゃったのかな?
上池に戻ると、カワセミの鳴き声がして、遠くにとまった。
オスかメスか判別できないが、二番子づくりは進んでいるのかな?
けさもラミーカミキリを発見。
きのうは食草であるカラムシの葉っぱの上にいたが、けさは違う葉っぱの上。
ほかの葉っぱも好物なのかな?
カラムシは昔から日本でも繊維用に広く栽培されていたという。栽培地は各地にあったため文献上の別名も多く、地域によって紵(お)、苧麻(ちょま)、青苧(あおそ)、山紵(やまお)、真麻(まお)、苧麻(まお)などと呼ばれていた。
現在も、沖縄県の宮古島で生産される宮古上布の原料はカラムシだ。
28年間、グアム島のジャングルで実を隠して暮らした残留日本兵の横井庄一さんは、カラムシの繊維で服をつくって雨露をしのいでいたという。
カラムシの一種にラミーという種類があり、天然繊維の中でも吸湿・速乾性に優れているというので繊維材料として中国あたりから輸入されるようになり、これにくっついて日本に入ってきたのがラミーカミキリといわれている。
横井さんが服をつくったカラムシも、ラミーだったかもしれない。
ラミーという名前は、マレー半島で生産されたカラムシをマレー語で「Rami」と呼び、その後、この植物を鑑賞用に用いたフランスを経て「Ramie」として各国に波及し、現在では世界の通用語となっているという。
ちなみにカラムシの語源については諸説あり、「日本国語大辞典」によれば、繊維をとるのに幹(から)すなわち茎を水に浸したあと、むしろをかけて蒸すところからこの名がついたとする説や、カラは唐で、舶来の改良したものの意。ムシは朝鮮語のmosi、あるいはアイヌ語のmoseから、とする説があるようだ。