善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

セミの季節がやってきた

日曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうの夜の雨の余韻か、あちこちに水たまり。風がなく朝から蒸し暑い。

 

公園のサルスベリが花をつけていた。いつもより早い開花だ。f:id:macchi105:20210711090937j:plain

 

白いキキョウも咲いている。f:id:macchi105:20210711090959j:plain

白いキキョウなんて珍しいと思ったら、貝原益軒は園芸書「花譜」(1694年)の中で「紫白二色あり。(中略)八重もあり」と書いているから、白いキキョウは昔からあるようだ。

 

上池にはカワセミのオスが1羽。f:id:macchi105:20210711091027j:plain

もう1羽、飛んでるようだったが、メスかな?

 

泥にまみれた羽化前のニイニイゼミを発見。f:id:macchi105:20210711091124j:plain

脱け殻かと思ったら動いている。

羽化場所を探して移動中のようだ。

 

ササの葉っぱの陰に白いバッテン(X 字形)のようなもの。

何だろうと近づくとクモが広げた網だった。f:id:macchi105:20210711091219j:plain

裏側をのぞくと、バッテンの向こう側でクモが身を潜めていた。 

ウズグモの網はこのところよく見るが、バッテン(X 字形)というか十字模様の網を見るのは初めてだ。

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コガネグモ(黄金蜘蛛)らしいのだが、それにしてはあまり黄金色をしていない。

おそらく幼体なのだろう。それでも立派なバッイテン模様の網をつくっている。

こうした網は「隠れ帯(おび)」とか「白帯(はくたい)」と呼ばれるそうで、ウズグモ同様、帯に隠れて獲物を待ち受ける作戦のようだ。

 

ちなみに、網を張るのはメスだけで、オスは成熟すると網を張らず、網を張ってるメスに近づいていく。

鹿児島県姶良市加治木町高知県中村市には、コガネグモのメス同士を戦わせる伝承行事があるという。

 

羽化直後のアブラゼミを見つけた。f:id:macchi105:20210711091324j:plain

そうか、もうセミの季節か。

 

先ほどウワサしたウズグモの網。f:id:macchi105:20210711091423j:plain

 

池のほとりでコシアキトンボのメスがお尻の先っぽをチョン、チョンと水にくっつけて産卵している。

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するとオスがやってきて邪魔するのだが、オスを追い払っては産卵行動を続けていた。

 

帰り道、そろそろセミの季節。しかし、まだ声はしないなとつぶやいたら、遠くでセミの声がした。