日曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうの夜の雨の余韻か、あちこちに水たまり。風がなく朝から蒸し暑い。
公園のサルスベリが花をつけていた。いつもより早い開花だ。
白いキキョウも咲いている。
白いキキョウなんて珍しいと思ったら、貝原益軒は園芸書「花譜」(1694年)の中で「紫白二色あり。(中略)八重もあり」と書いているから、白いキキョウは昔からあるようだ。
上池にはカワセミのオスが1羽。
もう1羽、飛んでるようだったが、メスかな?
泥にまみれた羽化前のニイニイゼミを発見。
脱け殻かと思ったら動いている。
羽化場所を探して移動中のようだ。
ササの葉っぱの陰に白いバッテン(X 字形)のようなもの。
何だろうと近づくとクモが広げた網だった。
裏側をのぞくと、バッテンの向こう側でクモが身を潜めていた。
ウズグモの網はこのところよく見るが、バッテン(X 字形)というか十字模様の網を見るのは初めてだ。
コガネグモ(黄金蜘蛛)らしいのだが、それにしてはあまり黄金色をしていない。
おそらく幼体なのだろう。それでも立派なバッイテン模様の網をつくっている。
こうした網は「隠れ帯(おび)」とか「白帯(はくたい)」と呼ばれるそうで、ウズグモ同様、帯に隠れて獲物を待ち受ける作戦のようだ。
ちなみに、網を張るのはメスだけで、オスは成熟すると網を張らず、網を張ってるメスに近づいていく。
鹿児島県姶良市加治木町や高知県中村市には、コガネグモのメス同士を戦わせる伝承行事があるという。
羽化直後のアブラゼミを見つけた。
そうか、もうセミの季節か。
先ほどウワサしたウズグモの網。
池のほとりでコシアキトンボのメスがお尻の先っぽをチョン、チョンと水にくっつけて産卵している。
するとオスがやってきて邪魔するのだが、オスを追い払っては産卵行動を続けていた。