水曜日朝の善福寺公園は晴れ。きのうよりは多少、気温が低めだが、それでも暑い。
母親だろうか、ここ数日見なかったメスのカワセミが止まっていた。
離れたところでは父親?のカワセミ。
池の畔のすぐ近くまで飛んできて、小魚をゲット。子どもにあげるのかと思ったら自分で食べちゃって、すましているところ。
けさも羽化中のセミを発見。
羽の青さがひときわ美しい。
少しずつ体が出てきて、もうちょっとだ。
カマキリが逆さ釣りになってジッと動かないでいた。
枝に擬態してエサがやってくるのを待っているのだろう。
ピンと片脚を伸ばしているところ。
がに股になってるところ。
ここにも動かないカマキリ。
動かないことをいいことにグッと近づいてみる。
やはりジッとしていて動かないヒカゲチョウがいたので、グッと近づいてみる。
ツマグロオオヨコバイ。
黄緑色で頭部と胸部に黒班があり、翅の先っちょが黒い。
色や形状から俗に「バナナ虫」とも呼ばれる。
先日見た幼虫もかわいかった。
帰り道、民家の塀を少しずつよじのぼってるのがいた。
近寄ってみると、何と、ミノムシが移動しているところだった。
蓑から体を半分出して、蓑を引きずりながら移動している。
えっ?ミノムシって歩くの?
ミノムシはミノガ科のガの幼虫。
ミノムシというと冬の間、蓑に覆われて枝などからブラさがっているところを見ることはあるが、歩いてるところを初めて見た。
実は、ミノムシは冬は活動せずにジッとぶら下がっているだけだが、あったかくなると蓑から顔を出して移動し、植物の葉っぱなどをムシャムシャ食べるんだとか。
たただし、成虫になって羽化するのはオスのみ。メスは生涯、蓑の中で暮らすという。
羽化したオスの成虫はメスが出すフェロモンに誘引され、メスの蓑に交尾器を差し込んで中にいるメスと交尾する。オスは交尾後には死んでしまう。
メスも、産卵して子どもが孵化すると、蓑から落ちて死んでしまう。
母の蓑の中で孵化した子どもは、やがて蓑から出て糸を垂らして風に乗って移動し、移動先で自分の蓑をつくって成長していくという。
蓑とともに生きるミノムシというわけか。