善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

上に伸びる花 下に垂れる花

連休後半、3日は「憲法記念日」。
善福寺公園は快晴。すごしやすい。

朝の散歩で公園に到着すると、いきなりニセアカシアの満開の花が目に飛び込んできた。
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近寄ってよく見ると、フジの花に似ている。
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私はかつて美しく下に垂れるニセアカシアの花を「こぼれる涙に似ている」と評したが、きょうみるとまさしくフジの花だった。

さらに池をめぐっていくと、今度は上に伸びる花があった。トチの花だ。
トチの花はニセアシアと同様に「花穂(かすい)」といって花が集まって穂のようになっていて、こちらは上に伸びている。
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下に垂れるニセアカシアの花と、上に伸びるトチの花。

そもそも木でも草でも重力に反して上へ上へと伸びていくが、それはどうしてかというと、エネルギーの源泉である太陽の光を求めてのことだろう。

植物には「伸長成長」といって、光のあるほうへと空高く伸びていく性質がある。
重力に抗して伸びていく原動力になっているのが、植物に含まれるホルモンの働きだろう。

トチの場合は、枝ばかりでなく、花までも光を求めて上に伸びていこうとしている。
下から見上げると、なんだか「オレはがんばっているぞ」という決意に満ちたものを感じる。

一方、下に向かって、こぼれるように咲くニセアカシア
こちらは重力に従順になって、風に揺れてどこか素直な雰囲気がある。

アオゲラが掘っている巣穴にはこのところ鳥の気配がなかったが、きょうはアオゲラの甲高い声が聞こえ、木を登っていく姿が確認できた。
やっぱり巣を捨てたわけではなかったようだ。よかった。

公園にはツツジもいろいろ咲いているが、ちょっと変わった紅白の花を発見。
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ほかはこんな感じ。
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サクラの花に1本の木から赤と白の2つの花が咲く“源平咲き”があるが、ツツジも同じだろうか。

花びらを赤く染めるのはアントシアニンとか色素が関係しているが、この色素をつくる酵素がたくさん分泌されれば赤くなり、あまり酵素が働かなければ白くなる、ということなのだろうか。

それで中には、酵素が中途半端に働いて、1つの花で紅白に分かれたのもあるのだろう。

鮮やかな色をした紅白のツツジもあった。
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