善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

アオゲラは旅人

水曜日朝の善福寺公園は曇り。風もなく、快適。

 

公園に行く途中、高い木の上の方にアオゲラがとまった。

しばらくキョロキョロしている。

「きょうはどこへ行こうか」と思案しているのだろうか。

風の向くまま、とでも思ったのか、やがて飛び去って行った。

アオゲラは旅人だ。

 

公園のサクラは満開のまま、しばらく見ごろが続きそうだ。

池のほとりのサクラが丸く枝を伸ばして咲いていた。

けさのカワセミは見えにくいところにいたが、メスのH子のようだった。

 

紫色のハナニラ

 

ミツガシワが次々に咲き出した。

ツボミは紅色をしているが、咲くと純白の花びらを広げる。

花びらの内側には白いヒゲのような毛が密に生えているが、あれは氷河期を生き抜いた名残で、寒さへの備えなのだろうか。

 

下池をめぐっていると、3羽のカルガモが寄り集まっておしゃべりしている。

井戸端会議ならぬ水上会議?

 

公園の隣のお宅から伸びたリキュウバイが、サクラに負けじと花を咲かせていた。

中国の揚子江下流域を原産とする落葉樹で、明治末期に日本に渡来したという。

清楚な感じが茶人に好まれ、茶庭に使われるようになり、それで千利休にちなむ名前(利休梅)になったのか。

秀吉により切腹させられた千利休の命日に咲く、というので名がついたとの説もあるらしいが、毎年、京都の大徳寺で執り行われる利休忌は、表千家が3月27日、裏千家が3月28日と定められているという。

 

上池のハナカイドウも咲き出した。

これも中国原産で、中国名の「海棠」をそのまま読んで「花海棠」。