木曜日朝の善福寺公園は曇り。湿っぽい空模様で、帰るころにはポツリ。
上池をめぐっていると、池の真ん中のカワセミのオスの文二と三郎のテリトリーの境界付近にオスのカワセミ。
ひとりものの三郎だろうか?
下池では、ジョウビタキのメスが梢をめぐっていて、やがて去っていった。
すると別のジョウビタキのメスを発見。
以前も2羽いるところを見たが、やはり複数で越冬したみたいだ。
様子をうかがう感じだったから、仲間を探しているのかな?
再び上池に戻ると、ハナカイドウが咲き出していた。
ハナカイドウというから「花街道」かというとそうじゃなく、「花海棠」。
もともと中国原産で、この植物が渡来する前にやってきていた「実海棠」と区別するため、花が美しいので「花海棠」と命名された。
ちなみに「海棠」の由来は、「棠」は本来「ノカイドウ(ヤマカイドウ)」を指し、「海棠」が海岸寄りの陸地で見られたので区別するため「海」をつけて、「海棠(カイドウ)」と呼ぶようになったといわれる。
花が垂れた感じで咲くその美しい姿は、唐の玄宗皇帝が酔って眠る楊貴妃をハナカイドウにたとえたように昔から美人の代名詞として使われるほどなんだとか。
と、ハナカイドウを愛でたところで、始まったのがカワセミの劇場。
池のほとりでサクラらしいメスのカワセミがピーピー鳴いている。
オスの文二を呼んでいるのか?
するとどこからか文二が飛んできて、いきなり交尾を始めた!
上が羽を広げて雄々しい感じの文二。下がお尻を突き出して文二を迎え入れるサクラ。
桜満開の下、命を育む美しい瞬間だ。
交尾が終わってスッキリした感じのサクラ。
文二は近くの枝に。
何してるかと思ったら、交尾のお礼?にサクラにプレゼントするエサをねらっている。
サクラもピーピー鳴いて「早く、早く」と訴えている。
すると、文二がエビをゲットしてきた。
捕らえたのが魚の場合は、エラやトゲがのどに引っかかったりしないように魚の頭を上にしてメスにプレゼントするが、エビは逆に尻尾からあげる。
これも求愛給餌の流儀なのだろう。
栄養をたくさんとって元気な子を産んでおれね、と文二はいってるのか?
背伸びのポーズをしてどこか誇らしげだった。
文二とサクラはきのうも交尾をしていたという。
カワセミは1日に数回交尾し、それが1週間ぐらい続くといわれている。
メスはその間に4~7個ぐらいの卵を産んで、オスとメスが交代で抱卵し、約20日ぐらいで孵化するという。
ヒナの誕生が今から楽しみだなー。