土曜日朝の善福寺公園は快晴。朝から暑く、風がないとムシムシ。
上池をめぐっていると、カワウの正面顔。
葉っぱの向こうから首を突き出し、口を開けていた。
頭からアンテナを出している。
下池に回ると、池の淵をトンボが盛んに飛んでいる。
コシアキトンボが翅をピンと伸ばして休んでいた。
全身真っ赤のベニイトトンボかな?
こちらも全身真っ赤のアカトンボ。
それにしても、アカトンボはなぜ赤いの?
従来、赤い色は繁殖に重要で、婚姻色のような役割があると考えられてきたというが、最近、産業技術総合研究所の研究グループらは、体の中に持っている色素を酸化型から還元型に変えることで色を変化させているのではないか、との研究結果を明らかにしている。
還元型の色素を蓄えている状態とは、植物で例えればビタミンCをたくさん蓄えて抗酸化状態になって紫外線から身を守るのと似ているという。
そこで1つの仮説として、トンボの赤い色素は、太陽の紫外線によって発生する活性酸素から身を守る役割があるのかもしれないというのだ。
そういえば、私たちが食べる食品でも、ポリフェノールの一種で赤い色素のアントシアニンには活性酸素を抑えて抗酸化作用が期待できるといわれている。夏の強い日差しを浴びる体にぜひとも必要なのは、アントシアニンが含まれた食品なのかもしれない。
下池をめぐっていると、カワセミが枝にとまっていた。
すると、近くに別のカワセミ。
いずれも今年生まれた若造のようだが、2羽が並んで、背伸びしたりの威嚇のポーズを取り合っている。
今の時期、カワセミ界には「仲よきことは美しき哉」のことわざは通用しない。
それぞれが単独で行動していて、自分のテリトリーを主張している。
とすると、ちょうど縄張り争いの最中なのか。
やがて、威嚇し合うのに飽きたのか、1羽が近くに飛んできてエサとりを始めた。
もう1羽は?というと姿が見えなくなった。
縄張り争いは一応の決着がついたのかな?
下池を1周して再び上池に向かっていると、下池と上池をつなぐ小川(遅野井川)にさきほどのカワセミらしいのがエサをとりにやってきていた。
しばらく小川をにらんでいたが、やがて下池方向に飛んでいった。
縄張り争いはまだ終わってない?
葉っぱの上のカマキリが、脚をそろえて気をつけのポーズ。
そのそばにいたのはウンモンスズメ(雲紋雀)。
迷彩模様が何とも美しい。
横からみると、まるでステレス戦闘機だ。
ジッとしていて、近づいても逃げていかない。
脚も細い枝そっくりで、本人は葉っぱに擬態しているので安心しきっているみたいだった。
ムシヒキアブが交尾中。
尾っぽに白いヒゲのある右の方がオスかな?
上池に戻ると、またまた真っ赤っかのアカトンボ。
アカボシゴマダラが地面におりて翅を閉じたり開いたりしていた。
黄色い口吻を伸ばしていたから給水しているのだろう。
ということはオスのようだ。