日曜日朝の善福寺公園は曇り、ときどき晴れ。
池のほとりを歩いていると、ビシ~ッと小さな虫が集まっている。
アブラムシの集団のようだ。
アブラムシは、有性生殖と単為生殖の両方を使い分けていて、春から夏にかけてはメスが単為生殖によって卵ではなく自分自身のクローンのメスを産み続けるという。しかも、生まれた子どもはすでに体内に子どもを身ごもっていて、やがて子どもを産むというふうにして爆発的に増えていくのだとか。
アブラムシの近くではテントウムシが交尾中。
テントウムシの大好物はアブラムシ。
腹ごしらえの前に、まずは子づくり優先なのかな?
さらに近くには葉っぱそっくりに擬態した幼虫。
ツノがあるからゴマダラチョウの幼虫かな?
さらにその近くに、またもや虫の集団。
勘定すると脚が8本あるから、生まれたばかりのクモの幼虫だろうか。
クモは多くの場合、たくさんの卵をひとかたまりで産み、糸をまいて卵嚢で育てる。
ナガコガネグモなんかは卵嚢の中に1000個ぐらいの卵があるというから、孵化するとそれこそ無数の幼虫が生まれてくるのだろうが、そのうち、天敵に襲われずに生き残れるのはどれだけあるのか。
エナガがエサとりで忙しそう。
今の時期、エナガは子育てのために虫をいっぱいとっているから、クモの子どもも餌食になっているかも。
長~い触覚の小さな虫。
黒色で細長く、ワンポイントの赤い斑点がある。
帰って図鑑で調べたら、キクスイカミキリのようだ。
一見すると小型のホタルに似ているというのでホタルムシとも呼ばれるそうだ。
春から夏にかけてが繁殖期で、ヨモギなどキク科の植物に産卵するのだとか。
サンショの雌花にアリがやってきていた。
葉っぱの上でサシガメが獲物をゲットした瞬間!
肉食のカメムシで、注射針のような長い口吻をふだんは折り曲げておなかの下に隠しているが、獲物に近づくと口吻を伸ばしてプスリと刺す。
遭遇したのは、ちょうど注射針みたいな口吻を小さな虫に刺したところ。
このあと獲物の体液をチューチュー吸うのだという。あーコワ。
公園の片隅で今年もキンランが咲いていた。
ところどころ離れた場所に6株ほど咲いている。
丘陵地などのコナラやクヌギなどを主体とする落葉樹林に生育する地生ランの一種。
花が完全には開かないことも特徴で、それには理由があり、虫に花粉を媒介してもらうより、土中の特殊な菌類との共生に重きを置いているからでは?
森林の減少、それに心ない園芸目的の採集などにより絶滅危惧植物に指定されている希少な植物だ。
きのう見つけたゴマダラチョウの幼虫。
枝の向こうから、かわいいお顔を見せてくれた。
キュートなお目メのハエトリグモ。
頭が金色に見えるのは構造色のいたずらか。