サクラにメジロ

善福寺公園には河津ザクラや寒ザクラなど早咲きのサクラも多い。
近年、若木を数多く植えたのがだんだん立派になっていて、公園のあちこちで咲き出している。

中でも毎年いちばん早く咲く河津ザクラに4羽のメジロがやってきていた。
メジロは人が近寄っても平気で、一心不乱にいろんなポーズで花の蜜を吸っている。

あきずにメジロをながめていたら、散歩中だろうか、女性が近づいてきた。
「あら、ウグイスかしら」
「いえ、メジロですよ」
「ウグイスは来ないかしらねー」

「サクラにはウグイス」という思い込みがあるのだろうか。
しかし、警戒心の強いウグイスは今の時期、藪の中にいてなかなか姿を見せないし、そもそも蜜より虫などを好むからサクラによってくることもあまりないだろうが、花の蜜が大好物のメジロならやってくる。
白いアイリングに鮮やかな黄緑色をしていて、「サクラにはメジロ」である。
（その黄緑色がウグイスの色と間違えられて、さまざまな混同を生んでいるのだが）