善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

はぐれエナガはどこへ行く?

日曜日朝の善福寺公園は曇り。ときおり薄日がさす。

 

上池では、いつもの目立つ場所にマルちゃんらしいオスのカワセミ

 

池をめぐっているとエサ獲りに忙しそうなカワセミ

メスのようだが、まだ体が黒っぽいから今年生まれた若いシーナちゃんだろうか。

 

下池では、けさはアオサギが目につく。

高い木の上で首をのばしてギャーギャー鳴いていた。

こちらでは、首をすくめて休憩中?

長い首をS字に曲げて何思う?

 

アシタバの花にやってきたのはツマグロキンバエ。

翅の先端、つまり褄(ツマ)が黒くなっているのでこの名がついた。

複眼は青緑色に輝き、筋模様がある。

何よりの特徴はゾウの鼻のように突き出ている口器で、これで花の蜜を吸う。

キンバエというと動物の死骸や糞にたかるイメージがあるが、このハエは花が大好きで、もっぱら花の蜜を吸って暮している。

長い口は折り畳み式で、ふだんは短く折り畳まれていて、花に訪れるとニョキニョキッと長く伸びる仕組みになっているのだとか。

 

公園を1周して帰宅途中、小鳥の群れと遭遇。

シジュウカラコゲラに混じってエナガも何羽かいた。

今シーズン初のお目見え。涼しくなって平地へやってきたのか。

ところが、ほかのみんなは次々と別の木へと飛び去っていったのに、1羽だけ、羽繕いしてるうちに取り残され、ポツンと残って枝にとまったまま。

近寄っても動こうとしない。あるいは動けなくなったのかも?

よく見るとまぶたに赤みが残っているから、今年生まれた若いエナガのようだ。

最初はピーピー鳴いていたが、仲間はだれもいないとわかって黙ってしまった。

キョロキョロ見回して探しても、もはや仲間は見当たらず、そのまま枝の上でジッとしていた。

エナガは繁殖期は一夫一婦制でカップルで行動するが、子づくりが終わると家族群が集まって合同の群れをつくって行動するという。

冬を越して1月ぐらいになると、またカップルに分かれて巣づくりを始める。

単独で行動するのではなく、家族で行動するエナガがはぐれた場合、どうやって仲間と再会するのだろうか?決まったねぐらがあるのだろうか?ほかの群れを探してそれと一緒になるのだろうか?とちょっと心配になった。