チリの赤ワイン「モンテス・クラシック・シリーズカベルネ・ソーヴィニヨン(MONTES CLASSIC SERIES CABERNET SAUVIGNON)2020」
ワイナリーはモンテス。
肉料理にぴったりの味。
民放のBSで放送していたアメリカ映画「レイトナイト 私の素敵なボス」。
2019年の作品。
監督ニーシャ・ガナトラ、出演エマ・トンプソン、ミンディ・カリング、ジョン・リスゴーほか。
トークショーの司会を長年務めるキャサリンは、業界のパイオニアでありエニー賞をいくつも受賞した伝説的存在であるが、最近はスランプ気味。ある日、女性なのに女性を嫌っていると批判されると、ライター未経験のインド系女性モリーを男性ばかりのチームに雇うが、視聴率の低迷を理由に降板を告げられる。
一方モリーは、自分が単なる多様化枠の採用ではないと証明するため、番組とキャサリンのキャリアを再び盛り上げようと決意。 女性のキャリアについて奮闘する世代の違う2人の活躍をテンポよく描く。
この映画でおもしろかったのは、白人同士の違い、具体的にはイギリス人とアメリカ人の違いについてだった。
トークショーの司会を務めるキャサリンはイギリス人(実際、エマ・トンプソンもイギリス人)だが、自分がアメリカのテレビ界で実績を築いてこられたのはアメリカに人材がいないからだ、というようなことをいう。
一方で彼女の番組はこのところ視聴率が低迷していて、まわりからは、その理由のひとつとしてイギリス人らしい高慢さにあるとみられている。
イギリス人とアメリカ人の区別がつかない当方にはわからないが、見た目も国民性の違いも、わかる人はわかるのだろう。
そういえば、海外、とくにアジア以外の国に行くと、昔はだれもが日本人と思って「コンニチワ」と声をかけられたが、最近は金満・中国の影響か「ニーハオ」と呼ばれることが多くなった。ヨーロッパの人には日本人も中国人も区別がつかないのかもしれないが、それと同じことがいえるのかもしれない。
ついでにその前に見た映画。
民放のBSで放送していたフランス映画「突然炎のごとく」。
1961年の映画。
原題「JULES ET JIM」
監督フランソワ・トリュフォー、出演ジャンヌ・モロー、オスカー・ウェルナー、アンリ・セールほか。
親友同士の2人の男と、奔放で破滅的な1人の女が長年にわたって織りなす関係を描く映画。
原作はアンリ=ピエール・ロシェの小説。ロシェは画商であり美術品収集家で、ピカソなどモンパルナスの画家たちと親しくなり、マリー・ローランサンなど多くの女性とも関係を持ったというが、74歳のとき、自らの恋愛体験をもとに書いた自伝的小説を執筆。トリュフォーは21歳のときにこの小説を読み、映画化を切望するようになったという。
第一次世界大戦前夜の1912年。パリのモンパルナスにやって来たオーストリア人青年ジュール(オスカー・ウェルナー)はフランス人青年ジム(アンリ・セール)と出会い、文学好き同士で意気投合し、親友になる。2人はアドリア海のある島の女性の彫像に自分たちの理想の女性像を見い出し、やがて彫像とそっくりの女性カトリーヌ(ジャンヌ・モロー)と出会う。
2人ともカトリーヌに夢中になるが、三角関係は続き、カトリーヌはジムへの想いを胸に秘めたままジュールと結婚するものの・・・。
不思議な明るさと陰を併せ持つジャンヌ・モローの魅力あふれた作品。
原題の「JULES ET JIM」は「ジュールとジム」という2人の男の名前を意味するが、「突然炎のごとく」の邦題はむしろカトリーヌに傾いている感じでなかなか秀逸。