アルゼンチンの赤ワイン「パソ・ア・パソ マルベック(PASO A PASO MALBEC)2020」
メインの料理は揚げ豚。
「パソ・ア・パソ」とはスペイン語で「一歩一歩」という意味だとか。
マルベックはアルゼンチンを代表する品種だそうで、「パソ・ア・パソ マルベック」に用いているブドウが収穫されるのは、アルゼンチンの首都ブエノス・アイレスから西へ1000km離れたところに位置するメンドーサ地区の樹齢15~30年の畑という。
地球の裏側のブドウ畑に乾杯!
ワインの友で観たのはオーストラリア・アメリカ合作の映画「ムーラン・ルージュ」。
2001年の作品。
監督バズ・ラーマン、出演ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー、ジョン・レグイザモほか。
舞台は19世紀末のパリにあるキャバレー「ムーラン・ルージュ」。踊り子であり高級娼婦でもあるサティーン(ニコール・キッドマン)とイギリスからやってきた作家志望の青年クリスチャン(ユアン・マクレガー)が恋に落ち、ロートレック(ジョン・レグイザモ)なんかも登場して騒動が巻き起こる。
映画が始まると、幕が閉まった劇場の舞台が映し出される。幕の前にはオーケストラとやけに目立つ恰好の指揮者。オペラふうの展開かなと思って見ていると、指揮者が指揮棒を降り始め、静かに幕が開くと配給元の20世紀フォックスのロゴマーク。監督の粋な趣向だった。
しかし、映画の内容はというと、そこはパリでも、モンマルトルの丘の上でも、19世紀末でもなく、国籍も時代も不明の絢爛豪華な一大ショーと化していく。
出演者にもフランス人っぽいのはいなくて、みんなアメリカ・アメリカしている。
しかも次々に出てくる音楽は、ビートルズからエルトン・ジョン、マドンナなどなど、聞いたことのある曲のオンパレード。
モチーフはプッチーニの「ラ・ボエーム」やヴェルディ「椿姫」から拝借したらしいが、ありがちのストーリーだし、ときどきディズニー映画そっくりのシーンも出てきたりして、金をふんだんにかけたハリウッドのお遊び映画の感。そう割り切ってみていくと楽しい映画だし、ありがちで単純なストーリーゆえにむしろ、ハリウッド的虚飾の世界がより際立って表現されていたかもしれない。
最後にも出てきたオーケストラの指揮者が一番生き生きしていた。