アルゼンチンの赤ワイン「ロ・タンゴ・マルベック(LO TENGO MALBEC)2019」
写真、真ん中の手作りクラッカーが美味。
ワイナリーのボデガ・ノートンは創業120年のアルゼンチンを代表するワイナリー。首都ブエノス・アイレスから西へ1000km、アンデス山脈のメンドーサ地区を中心にノートンの畑が広がっているが、この土地は標高が高く、昼夜の気温差により色濃く完熟したブドウが育つという。
柔らかな口当たり。アルゼンチンを代表する品種マルベック100%。
ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカ映画「エル・ドラド」。
1966年公開の西部劇。
原題「El Dorado」
監督ハワード・ホークス、出演ジョン・ウェイン、ロバート・ミッチャムほか。
ベテラン・ガンマンとベテラン保安官の友情物語。
最初、「エル・ドラド」の題名から黄金郷をめざす荒くれ男たちの物語かと思ってずっと見ていたが、いっこうに黄金郷エル・ドラドに行く気配がない。
映画が終わってみたら、話の舞台が西部のエル・ドラドという町だった。
実際、アメリカにはエル・ドラドという町が複数存在するらしい。
しかし、いずれもアメリカ南部の大西洋よりの地域。
西部にもエル・ドラドという町が実在したんだろうか。
「El Dorado」を直訳すれば「黄金の人」という意味だという。
日本国語大辞典で「エル・ドラド」を引くと、「16世紀ごろ、スペイン人が南アメリカのアマゾン河流域にあると想像していた黄金の国」「(そこから)宝の山。理想の富源郷。理想郷」とあるほか、「アメリカ合衆国カリフォルニア州の俗称」というのもあった。
アメリカの各州にはそれぞれ愛称があって、カリフォルニア州の公式愛称は「Golden State 黄金の州」。
カリフォルニアにはかつてアマゾン族が住み、伝説の王国カリフィア女王の国があったというので、カリフィアがカリフォルニアの語源だとの説があるらしい。
ついでに各州の愛称を調べると、けっこう変わったのもある。
アイオワ州「Hawkeye State(目ざとい人の州)」。
インディアナ州「Hoosier State(不器用な人の州)」は公式で、ほかに「Hospitality State (もてなしの州)」
オクラホマ州「Sooner State(抜け駆け移住者の州)」が公式愛称。
1889年、先住民のものだった土地に政府が白人の入植を解禁し、先着順だというので多くの白人たちが殺到した。これをランドラッシュと呼ぶが、このとき、開始時刻を我慢しきれずに「抜け駆けsooner」する者が多く、それに由来。この話はトム・クルーズとニコール・キッドマン主演の映画「遙かなる大地へ」(1992年)でも描かれている。
ほかに「Boomer State(一時的な人気者の州)」。
ミズーリ州の公式の愛称は「Show Me State(疑い深い人の州)」。
「Show me」は「証拠を見せろ」という意味だから、疑い深いというのはいいことだ。