善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

アルゼンチンの赤ワイン「パソ・ア・パソ マルベック(PASO A PASOMALBEC2018 

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“PASO A PASO(パソ・ア・パソ)とはスペイン語で「一歩一歩」という意味だとか。
ブドウが収穫されるのはアルゼンチンの首都ブエノス・アイレスから西へ1000km離れたところに位置する畑。
マルベック100%でとても飲みやすいワイン。
 
なお、本日の新登場の料理はトマトの冷製スープ。
夏の暑さを吹き飛ばしてくれる、やさしく、癒される味。
 
ついでにその前に飲んだのはオーストラリアの赤ワイン「ジービー・88カベルネ・ソーヴィニヨンGB 88 CABERNET SAUVIGNON2018 
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オーストラリアのワイン産地バロッサを代表するワイナリー、グラント・バージのワイン。 エレガントなオークの香りときめ細かいタンニンのカベルネ・ソーヴィニヨン
 
ワインの友で観たのはかなり前に民放のBSで放送していた「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」。
 
2014年製作のアメリカ映画。原題は「The Imitation Game」。
 
2次世界大戦時、ドイツの世界最強の暗号エニグマを解き明かした天才数学者アラン・チューリングの波乱の人生を描いた作品。
2次世界大戦下1939年のイギリス。チューリングベネディクト・カンバーバッチ)はドイツ軍の暗号エニグマを解読するチームの一員となる。高慢で不器用な彼は暗号解読をゲーム感覚で捉え、仲間から孤立して作業に没頭していたが、やがて理解者が現れその目的は人命を救うことに変化していく。
いつしか一丸となったチームは、思わぬきっかけでエニグマを解き明かすが……。
 
チューリングは現在のコンピューターの基礎をつくった人。
彼は同性愛者だった。
ところが、イギリスはつい最近まで同性愛(正確には男色)を窃盗や殺人並みの犯罪とみなしていた。それはイギリスだけでなく、同性愛を宗教上の罪ととらえたキリスト教の影響を受けた国はどこもそうだったようだが、21歳以上の男性同士の同性愛が合法化されたのはイングランドウェールズでは1967年になってからで、スコットランドでは1980年、北アイルランドでは1982年になるまで同性愛は違法だった。
チューリング19歳の男性と性的関係をもったとして1952年に有罪となった。刑務所に収監される代わりに1年間、去勢の治療を受け、1954年に青酸カリで自殺したといわれる。
このときチューリング41歳。彼の早すぎる死がなければ、コンピュータの世界はまるで違ったものになっていたかもしれない。