善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「アダムス・ファミリー」+NHKEテレの日本フィル

チリの赤ワイン「ヒューソネットカベルネ・ソーヴィニヨン(HUSSONET CABERNET SAUVIGNON)2018」f:id:macchi105:20200810133434j:plain

イタリアのアンティノリがチリで手がけるワイナリー、アラス・デ・ピルケのワイン。

アラス・デ・ピルケはチリ・アンデス山脈のふもとに広がるマイポ・ヴァレー、ピルケ南西部に位置し、600haの敷地で牧場とワイナリーを経営している。

「アラス」とはスペイン語で「馬牧場」という意味で、1892年に設立されたチリで最も歴史あるサラブレッド牧場でもある。

「ヒューソネット」という名前はチリの競走馬ヒューソネットにあやかったもの。

ヒューソネット(父ミスタープロスペクター)はチリで2000年~06年に7年連続でリーディングサイアー種牡馬の勝利第1位)に輝いた馬で、チリの大種牡馬として知られている。

現役時代は7戦して2勝に終わったが、3着以内を外したことがないという堅実な馬。種牡馬になってからは産駒がチリとオーストラリアで活躍。G1馬30頭とチャンピオン馬20頭を送り出した名種牡馬だったという。

2016年、25歳で死亡した。

 

ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカ映画「アダムス・ファミリー」。

1991年の作品。

監督バリー・ソネンフェルド、出演ラウル・ジュリアアンジェリカ・ヒューストンクリスティーナ・リッチクリストファー・ロイドほか。

 

アメリカで人気のTVシリーズを映画化したホラーコメディー。

不吉なことや不気味なものが大好き、ユニークなキャラクターぞろいのお化け一家アダムス一家のもとに、25年前に失踪した兄フェスターが現れ、兄弟は感動の再会を果たす。ところが、フェスターは悪徳弁護士が一家の財産を狙うために仕組んだ偽者だった?

 

どうせ、おバカなホラー映画、と思って今まで観ることはなかったが、何の気なしに観たら意外とおもしろい映画だった。

登場する人物(アダムス一家)が正々堂々、まじめ?にお化けとして生活していて、地域社会に溶け込んでいる感じで暮らしている。一方の普通の人間の方も、お化けだからって特別に奇異な目で見ない。他人と違うことをむしろ個性というか、当たり前のこととして容認し、付き合っている様子に好感が持てた。

 

映画を見終わったのが夜の9時すぎで、ちょうどNHKEテレで「クラシック音楽館 日本のオーケストラ特集」というのをやっていて、日本フィルのところで、同フィルを紹介するミニ・ドキュメンタリーが放送されていた。

 

新型コロナウイルスの影響で活動休止を余儀なくされながら、独自の活動を継続して音楽文化を支えようとしているのが日本各地のオーケストラだが、日本フィルは今から50年近く前の1972年、それまでスポンサーだったフジテレビと文化放送から契約打ち切りを通告され、路頭に迷う危機に直面した。そのとき楽団の存続のために支援活動を行ったのが多くの労働組合や市民たちだった。

その後、日本フィルは、市民が支え、市民とともに歩むオーケストラとして活動を続けている。

今年2月にも九州でコンサートツアーがあり、運営からチケット販売まで、公演を支えたのが九州各地の市民団体だった。

この公演に限らず、日本フィルのコンサートはそれぞれの地域において、市民の自主的な参加による実行委員会で運営されているという。市民が全面的に支えるこんなオーケストラは世界にも類を見ないのではないか。

そんな様子が画面で紹介されると、そういえば昔、「ガンバレ日本フィルコンサート」でシベリウスの「フィンランディア」の演奏に血湧き肉踊るような感動を覚えたことを思い出した。

 

きのうはアレクサンドル・ラザレフ指揮のハチャトゥリヤン作曲「スパルタクス」。

なかなかの名曲だった。