チリの赤ワイン「ヒューソネット・カベルネ・ソーヴィニヨン(HUSSONET CABERNET SAUVIGNON)2018」
(写真はこのあと牛ステーキ)
イタリアのアンティノリがチリで手がけるワイナリー、アラス・デ・ピルケのワイン。
同じ敷地内でワイナリーとサラブレッドの競走馬を育てる牧場を経営していて、「アラス」とは「馬牧場」の意味だという。
ワインの名前もチリの競走馬の中でも大種牡馬として名高い「ヒューソネット」にあやかっている。
ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、その他。
始めは角の立った感じの味だったが、飲み進むうちにまろやかになっていった。
カベルネ・ソーヴィニヨンは特にそんな感じがする。
ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたフランス映画「勝手にしやがれ」
原題「A BOUT DE SOUFFLE」。
直訳すると「息切れ」かな。
1959年の作品。
監督・脚本ジャン・リュック・ゴダール、出演ジャン・ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ、ダニエル・ブーランジェほか。
ゴダール監督初の長編映画。フランソワ・トリュフォーの原案をもとに、ジャン・ポール・ベルモンド演じる自動車泥棒ミシェルと、ジーン・セバーグ演じるパトリシアの鮮烈な青春を描く。
ヌーベルバーグの嚆矢ともいわれる作品。
ジャン=ポール・ベルモンド26歳、ジーン・セバーグ21歳、ゴダール29歳。
この映画では、ショットの途中を飛ばしたり、別々のショットをつなぎ合わせたりして、見る者に時間が突然ジャンプしたような錯覚を起こさせる「ジャンプカット」と呼ばれる手法が取り入れられている。、それがこれまでの映画精察のやり方を覆す斬新な手法と評価されたのだが、こんなエピソードが残っている。
最初に映画が完成したとき、上映予定時間の倍以上の長さがあった。プロデューサーから半分に縮めるよう指示されたゴダールは、「それなら」というのでこれまでの常識にこだわることなく、各シーンをランダムに切り張りして短くしたのだという。
ゴダールがめざしたのは「自由であること、奔放であること」。
そのポリシーが映画に新しい波を起こした。
ついでにその前に観たのは民放で放送していたアメリカ映画「クロッシング」。
2008年の作品。
監督アントワン・フークア、出演リチャード・ギア、ドン・チードル、イーサン・ホークほか。
原題は「Brooklyn’s Finest」。意味は「ブルックリンの警察官」。主人公はニューヨーク・ブルックリンの中でも犯罪多発地域といわれるブラウンズビルの分署に所属する3人の警官たち。
目立った功績もなく、ことなかれ主義を貫いてきた引退間近のベテラン警官エディ(リチャード・ギア)、私生活を犠牲にしてギャングの内部に深く入り込んできた潜入捜査官タンゴ(ドン・チードル)、そして、双子を妊娠中の妻と子どもを抱え経済的に苦しい生活を強いられている麻薬捜査官サル(イーサン・ホーク)。3人はそれぞれに苦悩を抱えながら警官として生きてきたが、最後に一瞬だけ交錯(クロッシング)する。