善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「八月の鯨」他

チリの赤ワイン「アラス・デ・ピルケ・ロッソ・レゼルヴァ・デ・プロピエダッド(HARAS DE PIRQUE ROSSO RESERVA DE PROPIEDAD)2018」f:id:macchi105:20210827171128j:plain

チリ・アンデス山脈のふもとで、イタリアのアンティノリが手がけるワイナリー、アラス・デ・ピルケがつくるオーガニック・ワイン。

アラス・デ・ピルケのピルケは地名、アラスはスペイン語で「馬牧場」を意味し、600ヘクタールの土地でサラブレッドを飼育する牧場とワイナリーを経営しているのだとか。

オーガニックの認証を取得した自社畑のカベルネ・ソーヴィニヨンとカルメネール、カベルネ・フランブレンド。やさしい味わい。

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「八月の鯨」。

1987年の作品。

THE WHALES OF AUGUST

監督リンゼイ・アンダーソン、出演リリアン・ギッシュベティ・デイヴィスヴィンセント・プライス、アン・サザーン、ハリー・ケリー・Jr

 

リビー(ベティ・デイヴィス)とセーラ(リリアン・ギッシュ)の姉妹は60年来、夏ごとにメイン州の小さな島にあるサラの別荘にやって来る。8月になると入江にクジラが来るので、少女のころは2人してクジラを見に行くのが楽しみだった。

姉妹は長い間互いに支え合って生きてきたが、病気で目が不自由になった姉のリビーは周囲にとげとげしく接するため、彼女の世話をするセーラは心を痛めていく・・・。

 

時間がとまったような映画。

撮影当時、リリアン・ギッシュは93歳、ベティ・デイヴィスは79歳。

リリアン・ギッシュのほうが年上で、しかも90歳を超えているが、いつまでもかわいくて、妹役にぴったりだった。

 

印象に残ったセリフ。

「人生の半分はトラブルで、あとの半分はそれを乗り越えるためにある」

「(赤と白のバラの花によせて)情熱と真理さえあれば、人は生きていける」

 

ついでにその前日に観た映画、民放テレビで放送していたアメリカ映画「デス・ウィッシュ

2018年の作品。

監督イーライ・ロス、出演ブルース・ウィルス、ビンセント・ドノフリオ、エリザベス・シュー、カミラ・モローネほか。

 

チャールズ・ブロンソン主演の「狼よさらば」(1974年)のリメイク。

警察すら手に負えない無法地帯となったシカゴ。救急患者を診る外科医ポールは妻ルーシーや娘ジョーダンと一軒家で幸せに暮らしていたが、彼の留守中、自宅に強盗3人組が押し入り、ルーシーは殺され、ジョーダンは瀕死の重傷を負って昏睡状態に陥る。

警察の捜査は一向に進まず、怒りが頂点に達するポールだったが、勤務先の病院で偶然、拳銃を手に入れたのを機に、自ら3人組を捜しながら町の悪党たちに制裁を加える自衛市民となる。ネットでは“死神”と呼ばれるようになり、市民たちからは称賛の声があがるが・・・。

 

評価の分かれる作品だろう。

本作の全米公開に先立つ2018年2月14日、フロリダ州の高校で銃乱射事件が発生した。このため「拳銃を使った自警行為を称賛するかのような作品は適切ではない」という批判もあったが、イーライ・ロス監督は「私は家族について語りたかったのです。『もし自分の家族がカージー家のような目に遭ったなら、あなたはどうしますか』という主題にこだわりたかったのです。(中略)。銃社会を讃えたかったわけではありません」と釈明したという。(Wikipediaより)

しかし、結局、映画では銃による自警行為により、復讐は成し遂げられた。