善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ダルマさんカワセミ

日曜日朝の善福寺公園は快晴。放射冷却のためか、けさも底冷え。池には氷が張り、ベンチには霜がおりている。

 

南太平洋のトンガの火山島できのう15日午後、大規模な噴火が発生して津波が発生し、日本にも押し寄せてきた。

火山の噴火でどうして津波が起こるのか?

巨大噴火が火山島や海岸近くの火山で起きると、山の形がなくなるほどの山体崩壊を起こして土石流が海に流れ込み、巨大な津波を引き起こすのだという。

日本でも1640年の北海道・駒ケ岳や1741年のやはり北海道・渡島大島の噴火では、噴火によって大規模な山体崩壊が発生し、巨大な津波を発生させて最大20mの津波を起こし、それぞれ700人以上および1500人近い犠牲者を出したという。

今度の津波も、そうした山体崩壊によって発生したものなのだろうか?

一方、AFPやロイター電によると海底火山の大規模な噴火という。海の中からの衝撃波が津波を引き起こしたのだろうか。

しかし、気象庁の今のところの見解では、噴火に伴う気圧の上昇による海面変動が考えられるという。そうすると、山体崩壊によるものとも、また通常の地震による津波とも異なる現象ということになるのか?

 

上池をめぐっていたら、池のほとりの枝の上から小魚をねらうカワセミのオス。f:id:macchi105:20220116095312j:plain

氷が張ってないところを探してやってきたようだ。f:id:macchi105:20220116095331j:plain

 

仲よしのムクドリが2羽で並んでいた。f:id:macchi105:20220116095355j:plain

 

池のはじっこにもカワセミf:id:macchi105:20220116095419j:plain

さっきのとは別のカワセミと思うが、エサをねらうでもなくドデンと座り込んでいて、まるでダルマさんみたい。

 

上池から下池に向かっているとヤツデの花にけさもメジロf:id:macchi105:20220116095442j:plain

体を目いっぱい伸ばしていた。f:id:macchi105:20220116095504j:plain

冬の花というとツバキも咲いていてメジロの好物だが、今年はツバキの花が少ない感じがするんだが・・・。

 

そばではコゲラが太い幹をのぼりながら虫かなんかを探している。f:id:macchi105:20220116095533j:plain

縦にとまってよく落ちないものだと思うが、上下左右にツツツと上手に移動してている。

 

水辺ではシロハラが落ち葉を裏返しては、こちらも虫探し。f:id:macchi105:20220116095601j:plain

 

下池をめぐっていると、あちこちでウグイスの声がするんだが、なかなか姿を見せてはくれない。

かわりに木の根もとから顔を出したのは、またまたメジロf:id:macchi105:20220116095628j:plain

クチバシのまわりについているのは、エサを漁ってついたコケかなんかかな?

 

川のほうから飛んできたアオサギが舞い降りたところ。f:id:macchi105:20220116095731j:plain

 

下池を1周して上池に戻ると、ダルマさん状態だったカワセミが、おんなじ場所におんなじ姿でいた。

きのうのワイン+映画「きっと、うまくいく」他

フランス・ブルゴーニュの赤ワイン「ブルゴーニュピノ・ノワール(BOURGOGNE PINOT NOIR)2019」

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生産者はバロン・ダヴラン。ロマネ・コンティを始めとする有名なブドウ畑が並び、「ブルゴーニュの丘の中心に輝く宝石」と称えられるヴォーヌ・ロマネ村のピノ・ノワールをふんだんに用いて造ったワインだとか。

何でもこのワインはヴォーヌ・ロマネにある非常に有名なドメーヌが敢えて名前を伏せて造っている特別なワインだという。その理由は知らないが、贅沢な味のワインだった。

 

ワインの友で観たのは、NHKBSの年越し映画マラソンで放送していたインド映画「きっと、うまくいく」。

2009年の作品。

原題「3 IDIOTS」。「3人のバカ」って意味か。

監督ラージクマール・ヒラニ、出演アーミル・カーンカリーナ・カプール、R・マドハヴァン、シャルマン・ジョシほか。

 

インドで興行収入歴代ナンバーワンを記録する大ヒットとなった涙と感動のヒューマンコメディー。

入学したインド屈指のエリート理系大学で、友人たちと青春を謳歌(おうか)していた主人公が突然姿を消したナゾと理由を、10年という年月を交錯させながら解き明かしていく。

10年前、型破りな自由人のランチョー(アーミル・カーン)、機械よりも動物写真家を夢見るファラン(R・マドハヴァン)、何でも神頼みの苦学生ラジュー(シャルマン・ジョシ)の3人は同じ大学の学生だった。真っすぐなランチョーは異議があれば学長にすら物申し、好きなことに打ち込んでいた。しかし、ランチョーと学長の娘ピア(カリーナー・カプール)が接近したことから、3人は卒業目前で退学をいい渡されてしまう・・・。

 

差別・選別を生み出す競争社会を風刺しつつ、真の友情とは?幸せな生き方とは?と問いかける。ボリウッド映画らしく歌とダンスを織りまぜ、抱腹絶倒の笑いの中でジーンとくる感動を味わえる映画。

 

エンドロールで流れていた歌がいい。

 

人生が手に余るときは 唇を丸めろ

唇を丸め 口笛吹いてこういえ

うまーくいーく

鶏は卵の運命を知らない

ヒナ誕生か それとも目玉焼きか

誰も将来のことは わからない

唇を丸め 口笛吹いてこういえ

うまーくいーく

 

幸せはあとからいてくる。そう映画ではいっている。

 

ついでにその前に観た映画。

民放のBSで放送していたアメリカ映画「ユージュアル・サスペクツ」。

1995年の作品。

監督ブライアン・シンガー、出演ケヴィン・スペイシーガブリエル・バーン、ベ二チオ・デル・トロ、チャズ・パルミンテリほか。

 

5人の前科者による犯罪計画の顛末を描いたクライムサスペンス。

カリフォルニアの埠頭で麻薬密輸船が爆破されて27人が死亡し、現金9100万ドルが消えた。関税特別捜査官クイヤン(チャズ・パルミンテリ)は、ただ1人無傷で生き残った男キント(ケヴィン・スペイシー)を尋問する。6週間前、銃器強奪事件でニューヨークの警察に連行された5人の“常連容疑者(ユージュアル・サスペクツ=USUAL SUSPECTS)”は釈放後に結託し、悪徳警官を襲撃して宝石を奪う。それを売りさばくためカリフォルニアへ向かった5人は、売人から新たなヤマを持ちかけられるが・・・。

 

第68回アカデミー賞ケビン・スペイシー助演男優賞クリストファー・マッカリー脚本賞を受賞。

 

「usual suspects」とは、容疑者としていつも名前があがる人物・メンバーという意味だそうだが、それが転じて、日常会話でも「いつものメンバー」というのをユーモアを交えていうときにこの言葉が使われたりするという。

 

民放のBSで放送していた中国・香港合作映画「ホワイント・ストーム」。

2019年の作品。

原題「掃毒2天地対決」(英題「THE WHITE STORM 2: DRUG LORDS」)

 

監督ハーマン・ヤウ、出演アンディ・ラウ、ルイス・クー、クリッシー・チャウカリーナ・ラムほか。

 

2013年に公開された「レクイエム 最後の銃弾(原題・掃毒)」の続編。

香港最大の裏組織・正興には、決して麻薬に手を出してはならないという鉄の掟があった。掟を破った地蔵(ルイス・クー)の義兄弟ティン(アンディ・ラウ)は、制裁として彼の指を切り落とす。15年後、金融会で成功したティンは麻薬撲滅運動に力を注ぎ、地蔵は香港麻薬四天王のひとりとなっていた。麻薬密売組織の襲撃事件が多発する中、ティンは香港最大の密売人を殺した者に1億ドルの懸賞金を支払うと発表。かつて義兄弟だったティンと地蔵は宿敵となり、香港全体を巻き込む争いへと突入していく。

 

香港映画お得意の黒社会(日本でいえば裏社会)もの。

しかし、自由にものがいえる香港だったからこそ黒社会ものもおもしろいが、最近は中国政府と結びつきを強め、民主派のデモなどに暴力をふるったりしているともいわれるが、その点はどうなんだろう?と思ってしまう。

またまたカルガモの交尾

土曜日朝の善福寺公園は曇り快晴。しばれる寒さ。自然は正直、池は氷が張っていた。

葉っぱにできた氷の結晶。f:id:macchi105:20220115094026j:plain

 

先日に続き、けさもカルガモが交尾している。

上に重いオスが乗っかるものだから、メスは沈み込んじゃってる。f:id:macchi105:20220115094154j:plain

ようやく浮かんできた。f:id:macchi105:20220115094213j:plain

善福寺池で、カルガモが産卵するのは初夏のころ。それなのに、なぜこんなに早く交尾するのだろうか?

今のうちに交尾して精子をため込んでおくのか、はたまた冬の時期は交尾しても卵ができない仕組みになっているのか?

本番に備えての交尾の練習なのか?

と考えると、これから愛と絆を深めていくんだなとナットクがいくんだが。

 

水辺にはハクセキレイf:id:macchi105:20220115094250j:plain

 

コゲラが木登り中。f:id:macchi105:20220115094309j:plain

 

ヤツデの花の蜜を吸おうとメジロがやってきていた。

2羽で並んで仲よくしてる?と思ったら右のは葉っぱだった。f:id:macchi105:20220115094336j:plain

メジロの羽の色は枝葉に溶け込むようになっていて、擬態効果があるようだ。

蜜を求めて首を伸ばしている。f:id:macchi105:20220115094448j:plain

かわいいポーズ。f:id:macchi105:20220115094506j:plain

花から花へと移動するところ。f:id:macchi105:20220115094526j:plain

 

一方、シジュウカラは木の実が好き。f:id:macchi105:20220115094601j:plain

 

公園を歩いていたら目の前で鳥が地面に降り立った。

何と、モズで、最近よく見るメスだろうか。f:id:macchi105:20220115094626j:plain

いつも木の上から獲物を探しているモズが地面におりてくるのは珍しい。

ミミズでも見つけたのか、すぐまた飛び立ち、姿を消していった。

藪の中のジョウビタキ

金曜日朝の善福寺公園は快晴。けさも厳しい冷え込み。しかし、日差しは暖かい。

 

上池では、池の端の方にオスのカワセミf:id:macchi105:20220114092201j:plain

 

下池に向かっていくと、コゲラがギーギーは鳴きながらやってきて、エサ探し。f:id:macchi105:20220114092302j:plain

 

下池を1周して上池に戻る途中、藪の中にジョウビタキのメスを発見。

ジッとしているから休憩しているところか。f:id:macchi105:20220114092336j:plain

待つこと数分、ちょっとだけ姿を見せてくれた。f:id:macchi105:20220114092358j:plain

 

上池に戻ると、今度はメスのカワセミf:id:macchi105:20220114092421j:plain

ずっと木の陰に隠れるようにしていて姿を見せなかったが、きのうきょうと目の前にあらわれるようになった。

 

再びコゲラと遭遇。f:id:macchi105:20220114092503j:plain

木を垂直にのぼりながらエサを探していた。f:id:macchi105:20220114092523j:plain

 

1年で一番日の出が遅い朝

木曜日朝の善福寺公園は快晴。

けさも寒く、公園のあちこちに霜柱。f:id:macchi105:20220113093822j:plain

 

きょう1月13日の東京の日の出時刻は、1年で最も遅い6時51分。

つまり1年で一番、暗い朝というわけだ。

明日から少しずつ日の出が早くなって、いよいよ“光の季節”が到来する。

 

1年で最も昼の時間が短いのが冬至で、太陽信仰が盛んだった古代においてはこの日を太陽の復活を願う日としたが、太陽の動き方の関係で(実際には地球の動き方だが)、日の出の時刻は冬至のあともどんどん遅くなっていく。

遅い日の出のゴール地点がけさで、あすは1分だけ日の出が早くなり、その後、2、3日ごとに1分、2分と早くなって、2月1日にけさより10分早い6時41分となり、その後は加速度的に日の出が早まっていく。

ちなみに東京の日の出が1年で一番早いのは夏至のころの4時25分。何と2時間以上も早くなるから、朝の散歩はこれからが楽しくなりそうだ。

(さらについでにいえば、夏至のころの日の出は北海道東端の納沙布岬が3時31分なのに対して、沖縄の西の果て与那国島では5時56分。日本列島は意外に東西南北長い)

 

久しぶりにモズのメスのモズ子ちゃん。f:id:macchi105:20220113093933j:plain

まだ若いモズなのか、かわいい。f:id:macchi105:20220113093953j:plain

しばらくジッとしていた。f:id:macchi105:20220113094025j:plain

 

電線の上でハトが重なっている。f:id:macchi105:20220113094059j:plain

よく見ると交尾しているのだった。f:id:macchi105:20220113094123j:plain

別れたところ。何ごともなかったよう。f:id:macchi105:20220113094142j:plain

繁殖期には早いと思うんだが・・・。

 

上池をめぐっていると、メスのカワセミf:id:macchi105:20220113094236j:plain

オスも遠くで飛んでいた。

 

メジロが地面におりてエサ探し。f:id:macchi105:20220113094258j:plain

木の実をゲット!f:id:macchi105:20220113094325j:plain

次の獲物はどこかな?f:id:macchi105:20220113094355j:plain

 

下池でも、カルガモのオスとメスが向かい合って盛んにポンピングしている。

ポンピングは求愛行動で、熱心にやってる左はオスで右がメス。f:id:macchi105:20220113094428j:plain

やがてオスがメスの上に乗っかった。f:id:macchi105:20220113094452j:plain

うーむ、こちらでも春を待ちきれなかったのか。

オスの重みでメスは水面下に沈み込んでいる。

クチバシで頭を押さえつけている。f:id:macchi105:20220113094512j:plain

オスが離れていったあと、メスは羽をパタパタさせて「あー、清々した!」f:id:macchi105:20220113094531j:plain

 

池のほとりのユリノキのてっぺんにいたのはアオゲラf:id:macchi105:20220113094656j:plain

ときどき羽繕いしていた。f:id:macchi105:20220113094721j:plain

ゆっくりしてるのかと思ったらやがて飛び去っていった。

まんまるのジョウビタキ

水曜日朝の善福寺公園は快晴。きのうの雨は上がったが、気温は低く、濡れた地面がところどころ凍っている。

 

公園に着くなり、獲物をくわえたモズが前方を飛んでいく。

近づいてみると、すでに獲物は食べちゃったのか、茂みの中を移動しているところだった。f:id:macchi105:20220112092952j:plain

 

上池のカワセミ。オスのようだ。f:id:macchi105:20220112093019j:plain

 

上池から下池に向かう途中、コゲラがしきりに木を突ついていた。f:id:macchi105:20220112093039j:plain

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下池をめぐって上池に戻る途中にはジョウビタキのメス。

冬の寒さの中、まんまるの体をしている。f:id:macchi105:20220112093123j:plain

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鳥の体を包む羽毛は、熱を伝えにくい空気の層をつくり、体温を維持する役割を果たしている。それで鳥は冬になると羽毛をよりふくらませて枝に止まったりするので、まんまるに見えるのだ。

そんな鳥の知恵から学んだのが人間の羽毛布団だが。

移動して枝にとまったときも、やっぱりまんまる。f:id:macchi105:20220112093209j:plain

 

上池に戻ると、さきほどのカワセミだろうか、もう真剣な目つきで、身を乗り出してエサをねらっていた。f:id:macchi105:20220112093239j:plain

 

きのうのワイン+映画「オクラホマ・キッド」他

チリの赤ワイン「ラス・ムラス・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルヴァ(LAS MULAS CABERNET SAUVIGNON RESERVA)2020」

(写真はこのあと牛ステーキ)f:id:macchi105:20220111084107j:plain

スペインワインを牽引するトーレスが欧州の伝統と技術を用いてチリで手がけるワイン。生産地はチリのブドウ栽培発祥の地、セントラル・ヴァレー

 

ワインの友で観たのは、NHKBSで放送していたアメリカ映画「オクラホマ・キッド」。

1939年の作品。

監督ロイド・ベーコン、出演ジェームズ・キャグニーハンフリー・ボガートローズマリー・レインほか。

 

ギャング映画で名を馳せたジェームズ・キャグニーが流れ者のオクラホマ・キッドを演じる西部劇。悪役マッコードを演じるのはハンフリー・ボガート。いつものトレンチコートではなく黒ずくめのガンマン・スタイルで決めていた。

 

1889年、アメリカ政府は先住民からオクラホマの肥沃な大地を取り上げ、白人たちに先着順で土地を与えた。「ランド・ラン」とか「ランド・ラッシュ」と呼ばれるが、ヨーイドンでスタートして先に杭を打った方が勝ちの土地取り競争。インチキをした悪い奴(ハンフリー・ボガード)が新しい街を牛耳るようになり、立ち上がったのがオクラホマ・キッド(ジェームズ・キャグニー)だった。

白人たちがこぞってランド・ランに参加する中で、キッドだけは酒場で酒を飲んでいる。「若い者が何で行かないんだ?」といわれると、キッドは答える。

「ありゃ先住民から安く買いたたいて取り上げた土地だ」

そんなところに何でノコノコ出かけて行かなきゃいけないんだ?といかにも体制に迎合しないオクラホマ・キッドらしい。

今から80年以上前の、太平洋戦争直前の1939年の映画だが、ちゃんと主人公に正論をいわせているところが興味深かった。

 

ついでにその前に観た映画。

民放テレビで放送していたアメリカ映画「ブレーキ・ダウン」。

1997年の作品。

監督ジョナサン・モストウ、出演カート・ラッセル、J・T・ウォルシュ、キャスリーン・クインラン、M・C・ゲイニーほか。

 

見ていて背筋も凍る怖いサスペンス・カーアクション。

ボストンに住んでいたジェフ・テイラー(カート・ラッセル)は、転職するため妻のエイミー(キャスリーン・クインラン)とともに、西海岸のサンディエゴに向けてピカピカの真っ赤な最新型ランドクルーザー・チェロキーに乗ってハイウェイを移動中だった。ところが、砂漠の真ん中でなぜか車が故障。偶然通りかかった親切な大型トレーラーの運転手(J・T・ウォルシュ)に頼み、修理屋を呼ぶためにエイミーを近くのダイナーまで送ってもらうことにした。一人、現場に残ったジェフだが、車の故障が単に配線が抜けていただけだと分かり、エイミーを迎えにダイナーへと車を走らせる、が、そこに妻の姿はなかった。

実は、一見親切に見えたトレーラーの運転手は、ふだんは妻と息子の4人暮らしで家庭思いのまじめな男を演じているものの、裏の顔はこのあたりに巣食って東海岸から来る裕福そうな人を襲っては金を奪う凶悪拐集団のボスだった・・・。

 

見ていて、アメリカの田舎を車で走る気にはならなくなるような映画。

ジョナサン・モストウ監督の長編映画監督デビュー作。この映画の成功で、ジェームズ・キャメロン監督が降板した2003年の「ターミネーター3」の監督を引き受けることになったらしい。