善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「ジャッキー・ブラウン」他

フランス・ラングドック・ルーションの赤ワイン「マゼラン・ルージュ2017」f:id:macchi105:20210505130207j:plain

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マルセイユから西、地中海に面しスペイン国境に向かって広がるラングドック・ルーションでワインづくりを行っているドメーヌ・マゼランの赤ワイン。

あくまで自然のつくりにこだわるのがドメーヌ・マゼランのポリシーだそうで、ビオディナミ(バイオダイナミック)と呼ばれる自然派の製法でワインをつくっているという。

ブドウ品種はグルナッシュ、シラー、カリニャン。

とても飲みやすいワイン。

 

ワインの友で観たのは、民放のBSで放送していたアメリカ映画「ジャッキー・ブラウン

1997年の作品。

監督クエンティン・タランティーノ、出演パム・グリアサミュエル・L・ジャクソンマイケル・キートンロバート・フォスターロバート・デ・ニーロブリジット・フォンダほか。

 

メキシコの航空会社で客室乗務員として働く44歳のジャッキー(パム・グリア)は、安月給を補うため、武器密売人オデール(サミュエル・L・ジャクソン)の運び屋の仕事を請け負っていた。そんなある日、彼女はオデールを追う連邦捜査官レイ(マイケル・キートン)に逮捕され、オデール逮捕に協力するよう取引を持ち掛けられる。その一方で、ジャッキーは保釈屋マックス(ロバート・フォスター)の力を借りてオデールの金を横取りしようと企んでいた・・・。

 

何と、一番ギャラが高そうなロバート・デ・ニーロが、サミュエル・L・ジャクソン扮するポニーテールの髪をしたオデールの下っ端役。同じサミュエル・L・ジャクソンの愛人役でヘンリー・フォンダの孫ブリジット・フォンダが出ていて、サミュエル・L・ジャクソンロバート・デ・ニーロブリジット・フォンダの悪党3人組がいずれもバカっぽいのが笑わせる。

 

ついでにその前に見た映画。

民放のBSで放送していたアメリカ映画「黄昏のチャイナタウン」。

1990年の作品。

監督・主演ジャック・ニコルソン、ほかに出演はハーヴェイ・カイテル、メグ・ティリー、マデリーン・ストーなど。

ロマン・ポランスキーが監督した1974年の「チャイナタウン」の続編。主役は前作同様、市立探偵ジェイク・ギテス役のジャック・ニコルソン

前作では、題名が「チャイナタウン」とあるのに最後のほうにチョコッとだけ出てくるだけだったが、本作ではチャイナタウンは登場せず、まるで関係ない。

原題も「THE TWO JAKES」で2人のジェイクの名前。

邦題の「黄昏のチャイナタウン」は単に2匹目のドジョウをねらった配給会社の魂胆か。

 

民放のBSで放送していたアメリカ映画「A.I.」。

2001年の作品。

監督スティーヴン・スピルバーグ、出演ハーレイ・ジョエル・オストメント、ジュード・ロウ、フランシス・オコナー、サム・ロバーズほか。

 

スタンリー・キューブリックが生前に温めていた企画を、スティーブン・スティルバーグ監督が映画化したSFドラマ。

 

テクノロジーが発達した近未来。人間は“感情”以外の面において万能なロボットを召使いとする生活を送っていた。そんなとき、サイバートロニクス社は世界で初めて“愛すること”をインプットしたロボットの少年デイビッドを作り上げる。彼は試験的なケースとしてサイバートロニクスの従業員夫妻の養子となるが、やがて予期せぬ状況の連続で、デイビッドは家を出る・・・。

 

スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」の世界に似てるなーと思いながら見たが、もともとこの作品はキューブリックが生前温めていた企画をスピルバーグが映画化したものだと、あとで知った。キューブリックへのオマージュのような作品といえるかもしれない。

 

AIのジゴロを演じたジュード・ロウが秀逸。

エナガ団子を期待したら・・・

水曜日朝の善福寺公園は曇りのち晴れ。5月5日のきょうはこどもの日、そして立夏

 

けさは上池にメスのカワセミf:id:macchi105:20210505084503j:plain

 

シジュウカラが逆さになってのアクロバット飛行で花が咲き始めたエゴノキを訪れていた。f:id:macchi105:20210505084527j:plain

 

赤い色のサシガメ。アカサシガメか。f:id:macchi105:20210505084553j:plain

ほかの虫の幼虫に注射針のようなね細長い口吻を突き刺して“生き血”を吸う肉食性のカメムシ

それにしては武器となる口吻がない、と思ったら、長い口吻は体の下の方に折り畳んでしまってあるのがわかる。f:id:macchi105:20210505084611j:plain

 

テントウムシの幼虫をあちこちで見るが、成虫になったテントウムシf:id:macchi105:20210505084654j:plain

 

下池を1周して上池に戻ると、カワセミのオスが至近距離で止まっていた。

カメラを向けるとすぐに飛び去り、あとを追おうとしたら、上のほうからエナガの声が聞こえる。

ひょっとして巣立った直後のエナガのヒナが固まって枝に止まる“エナガ団子”が見られるかな?と期待して探すと、もう団子は卒業したみたいで、体つきは成鳥のエナガが何羽も飛び交っていた。

3羽が一緒にいた。

それともこれは親かな?

右は親が子どもにエサを与えているところかな?f:id:macchi105:20210505084721j:plain

1羽がジッとして止まっている。f:id:macchi105:20210505084750j:plain

親がエサを運んでくるのをまっているのか?

しかし、親はあらわれない。

それでもジッとしている。f:id:macchi105:20210505084812j:plain

親は、「自分で勝手に生きよ」と突き放しているのかも?

 

あらためてカワセミを探すが、見当たらなかった。

エナガの巣

火曜日の昼前、パンを買う途中に善福寺公園に立ち寄ると、さすがにゴールデンウィーク真っ最中とあって人出がスゴイ。多いのは小さな子を連れた家族。ボート乗り場は待ってる人の行列ができていた。

 

公園サービスセンターで子育てを終えたエナガの巣を保管しているというので見せてもらった。

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主にコケとクモの糸でできていて、中は集めてきた鳥の羽毛が敷きつめられている。

触ってみると外側はフワフワ。クモの糸が接着剤の役割をしているのだろうか。

中は羽毛布団でもっとフワフワ。

枝の又のあたりに上手につくられていて、建築家エナガの家づくりの巧みさに驚かされる。

 

今はちょうどエナガのヒナの巣立ちのシーズン。

運がいいと、巣立ったばかりのヒナが1本の枝に身を寄せ合う“エナガ団子”が見られるというが、なかなかそんな運にめぐり逢わせていない。

 

ついでに上池を1周すると、オスとメス、2羽のカワセミが近くで止まっている。f:id:macchi105:20210504152145j:plain

左のメスがオスをうっとりした目で見てるように見えるが・・・。

やがてオスは離れたところに飛んで行って、別々に。f:id:macchi105:20210504152202j:plain

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しばらくすると、またオスが近くにやってきた。f:id:macchi105:20210504152236j:plain

互いに鳴き交わしている。特にピーピーいってるのはメスのほう。

 オスがさらに近づいてきて・・・交尾か?f:id:macchi105:20210504152259j:plain

すぐとなりに止まった。f:id:macchi105:20210504152321j:plain

しかし、やがてオスは離れたところに飛んでいった。

 

このカワセミカップルは現在、抱卵中と思っていたが、どうなっているの?

抱卵中の卵はうまく育たず、あらためて子づくりにチャレンジしているのか?

あるいは別のカップルか?

カワセミの世界、というより自然界はナゾに包まれている。

早くもアジサイ咲く

火曜日朝の善福寺公園は快晴。ゴールデンウィーク中とあって、遠方に出かけられず、それなら近場でと散歩する人が多少多い感じがする。

 

けさは上池にメスのカワセミf:id:macchi105:20210504090147j:plain

 

池のほとりで、早くもアジサイが咲き始めた。f:id:macchi105:20210504090208j:plain

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脚が長いからアシナガグモだろうか。f:id:macchi105:20210504090243j:plain

 

カメムシの一種、シマサシガメが何かの幼虫を捕まえて“生き血”を吸っているところ。f:id:macchi105:20210504090308j:plain

成虫は白と黒の縞々が特徴的だが、白い部分がオレンジ色をしているから幼虫だろう。

幼虫でも肉食性は変わらない。

シマサシガメは、チョウやガの幼虫などを捕らえ、細長い口吻を突き刺してまず消化液を注入し、相手の体の内部を溶かしてから、今度は溶かした体液を吸うという。ゾー。

 

口直しに、3本の白い線が特徴的なミスジチョウ。f:id:macchi105:20210504090335j:plain

タテハチョウの仲間で、翅を全開に開いて止まるので目に美しい。

胸とおなかのあたりがエメラルド色に輝いていた。

花の裏を見せるナワシロイチゴ

5月3日月曜日、憲法記念日の朝の善福寺公園は快晴。すがすがしい朝。

 

公園に着くなり、上池でカワセミのオスらしいのが魚をくわえているところに遭遇。f:id:macchi105:20210503082955j:plain

しかも魚の頭を上にしてメスにプレゼントする求愛給餌のポーズ。

やがて巣があるらしい方向へと飛んで行った。

 

チョウかガの幼虫らしいゲジゲジが葉っぱの上に。

すぐそばにワカバグモがいた。f:id:macchi105:20210503083022j:plain

しかし、ワカバグモはあっち向いている。

ゲジゲジを食べようとしたがあまりに大きくてゲジゲジが痛そうであきらめたところか、最初からゲジゲジには興味なかったのか。

 

シジュウカラのアクロバットf:id:macchi105:20210503083101j:plain

 

下池では、スイレン畑でアオサギの仁王立ち。f:id:macchi105:20210503083126j:plain

 

変わった形の花が咲いていた。

萼は開いているのに、花びらは閉じたままなのだ。f:id:macchi105:20210503083241j:plain

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花びらは何のためにあるかといえば、受粉媒介者である虫や鳥を呼び寄せるためにある。このためなるべく派手な色合いで、大きく広く目立つように咲くのが一番だと思うのだが、この花は咲いてるはずなのに固く閉じていて、もっぱら花びらの裏側しか見せていない。

いったいどーして?と不思議に思って、帰って調べたらナワシロイチゴとわかった。

 

田植えの前に、イネの苗を育てる「苗代」のころに赤い実が熟すというのでナワシロイチゴ

しかし、花が咲くのが5、6月ごろで、実となって熟すのはそのあとだから、実際の時期は違うはずだが、別名「ワセイチゴ(早生苺)」「サツキイチゴ(皐月苺)」とも呼ばれるから、実が熟するのがほかのイチゴより早いというのでその名がついたのか。

 

それはともしかく、花が開かないのでは虫も寄ってこないのでは?と心配してしまうが、そんなことはなく、ちゃんと虫は訪れ、花が閉じているために受粉効率が落ちるということはないのだそうだ。

むしろ、こんな形の花が好きという虫がいるのかもしれない。あるいは、閉じているおかげで雌しべ・雄しべは守られ、受粉効率アップにつながっているのかもしれない。

 

ちなみに沖縄ではナワシロイチゴリュウキュウイチゴとともに「イチュビ」と呼ばれて親しまれていたそうで、琉球王国の時代、首里城には「イチゴ畑」があり、ナワシロイチゴが栽培されていたとか。

沖縄民謡に「イチュビ小節」というのがあり、これはイチゴの歌。想う人に会いたくて、イチゴ採りのふりして忍びに行く女性を歌っている。

 

下池を1周して再び上池に戻ると、オスのカワセミが1羽。f:id:macchi105:20210503083338j:plain

さっきのがまたエサを獲りにきてたのか。

 

手足が細くて長~いガガンボか。f:id:macchi105:20210503083357j:plain

シジミチョウが葉っぱの上でジッとしていた。f:id:macchi105:20210503083422j:plain

ヤマトシジミだろうか。ヤマトシジミは成虫では越冬できず、幼虫で冬を越す。とするとこの春に成虫になっばかりだろうに、それにしては翅がボロボロ。

痛んだ体を癒しているのだろうか。

そっとしておこうと、立ち去る。

きのうのワイン+映画「オール・アバウト・マイ・マザー」他

フランス・ボルドーの赤ワイン「シャトー・ジレ・ルージュ(CH.GILLET ROUGE)2019」

(写真はこのあと肉料理)f:id:macchi105:20210502170846j:plain

5世代にわたってワインをつくり続ける老舗シャトーの赤ワイン。

土壌は粘土質と石灰質。ブドウの育成とワインの醸造にはなるべく機械を使わず、伝統的な手法を守っているのだとか。

ブドウ品種はメルロとカベルネ・ソーヴィニヨン

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたスペイン映画「オール・アバウト・マイ・マザー」

1999年の作品。

監督ペドロ・アルモドバル

セシリア・ロス、マリサ・パレデス、カンデラ・ペニャ、アントニア・サン・フアン、ペネロペ・クルス、ロサ・マリア・サルダ、エロイ・アリソン、トニ・カントほか。

 

マドリードに住む臓器移植コーディネーターで看護師のマヌエラ(セシリア・ロス)は、作家志望の息子・エステバン(エロイ・アリソン)を女手一つで育ててきた。エステバンの17歳の誕生日、2人は『欲望という名の電車』の舞台を観に行く。マヌエラがこれまで隠していた元夫の秘密を打ち明けようと決心したそのとき、エステバンは舞台の主演だった大女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)にサインをもらおうとして車にはねられ、そのまま亡くなってしまう。

息子の死を父に伝えるため、かつて青春時代をすごしたバルセロナへ旅立ったマヌエラは、ひょんなことから息子の死の原因となったウマの付き人になる。バルセロナでマヌエラは、ウマのレズビアンの恋人で麻薬中毒の若手女優・ニナ(カンデラ・ペニャ)、性転換した明るい娼婦・アグラード(アントニア・サン・フアン)、妊娠したもののエイズにかかったことがわかった純朴なシスター・ロサ(ペネロペ・クルス)、ロサの母親でボケの進んだ夫に手を焼く厳格な贋作画家(ロサ・マリア・サルダ)、そして、今では「ロラ」という名の女性となり、ロサにエイズをうつした、息子と同名の元夫(トニ・カント)といった女性たちと出会い、やがて人生への希望を取り戻していく・・・。

 

久々に見た、いい映画。まさしく題名通り(ALL ABOUT MY MOTHER=私の母についてのすべて)の物語。

テネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』が巧みに使われていて、ゲイあり、レズビアンあり、エイズあり、麻薬中毒あり、離婚や未婚の母問題ありの中で、打ちのめされながらも「負けないぞ」と生きていく女性(元男性も含む)たちの姿が描かれている。

特に見ていて元気づけられたのが、性転換して女性になった明るい娼婦・アグラード役のアントニア・サン・フアン。

てっきり男性かと思ったら、ホンマものの女性だった。これこそ体当たりの演技、お見事!

 

民放のBSで放送していたイギリス・アメリカ合作の映画「ワンダとダイヤとやさしい奴ら」。

1988年の作品。

原題は「A FISH CALLED WANDA」。

監督チャールズ・クライトン、出演ジョン・クリーズジェイミー・リー・カーティスケヴィン・クライン、トム・ジョージソンほか。

 

2000万ドル相当のダイヤモンドを強奪した強盗団の首領ジョージ(トム・ジョージソン)は、愛人ワンダ(ジェイミー・リー・カーティス)に裏切られたために逮捕されてしまう。彼は獄中から手下に指示を出し、宝の隠し場所を秘密にした。恋人オットー(ケヴィン・クライン)と高飛びするため、宝を取り戻そうとするワンダは、ジョージの弁護士アーチー(ジョン・クリーズ)にお色気作戦で近づく。アーチーに惚れられたワンダは、焼餅を焼くオットーの妨害をくぐり抜けて無事、宝をゲットできるのか?

 

コメディータッチの犯罪映画。

原題の「A FISH CALLED WANDA」とは「ワンダと呼ばれる魚」という意味。

強盗団の1人が飼っている熱帯魚に付けた名前がワンダなんだが、魚のように男どもの間を自由に泳ぎ回ってるというので、こういう題名にしたのか。

題名もコメディーになってる。

羽化したばかりのクサカゲロウか

5月2日、日曜日朝の善福寺公園は晴れ。

きのうは夜、カミナリも落ちて風雨が激しかったようだが、雨上がりの朝、先端にだけきれいに雨の余韻を残している葉っぱがあった。

ひと滴も逃すまいという植物の意地?f:id:macchi105:20210502092805j:plain

 

上池にはオスのカワセミf:id:macchi105:20210502092830j:plain

移動しながらエサをねらっていた。f:id:macchi105:20210502092846j:plain

離れたところにはメスのカワセミもいた。f:id:macchi105:20210502092905j:plain

 

エゴノキの花が鈴なりで咲いている。f:id:macchi105:20210502092926j:plain

まだツボミの固い木もあったが、こちらは早くも満開のようだった。

 

吊り下がったように咲くホウチャクソウの花。f:id:macchi105:20210502092943j:plain

こっちは花びらが落ちたあとか。f:id:macchi105:20210502093003j:plain

ノイバラの花にけさも何匹ものアシナガコガネが訪れて蜜を吸っていたが、それをねらってやってきたサシガメが1匹を捕まえて逃げていくところに遭遇。f:id:macchi105:20210502093028j:plain

スタコラサッサ。f:id:macchi105:20210502093130j:plain

あんな体の表面が固いのをよくバリバリ食べられるなと思うが、サシガメは針を差し込んで“生き血”を吸うので大丈夫。

 

公園からの帰り道、カゲロウらしいのが壁に張り付いていた。f:id:macchi105:20210502093218j:plain

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どうやらクサカゲロウのようだ。しかもまだ羽化して間もない感じで、翅が縮れている。

近づくと尻尾を上げて威嚇のポーズ?f:id:macchi105:20210502093242j:plain

カゲロウというと寿命が数時間から1日ぐらいしかない“はかない命”を連想するが、“はかない命”のカゲロウはモンカゲロウなどカゲロウ目に属する種で、一応口はあるものの食物を摂取する機能はなく、成虫になると、やがてはかなく死んでしまう。

一方、クサカゲロウはアミメカゲロウ目に属す別種。一見すると翅が薄くて弱々しく見えるのでカゲロウの名がついているものの、アブラムシなどをむさぼり食べるほど元気で、寿命もそれなりに長い。

 

ちなみに和名のクサカゲロウは、体が緑色をしているので草色にひっかけてクサカゲロウ

ではなくて、成虫が体に触れると臭気を発することから、臭いカゲロウでクサカゲロウとなったという(ただし、成虫がくさいにおいを出すのは一部の種だけらしい)。

これに対して英名はgreen lacewing。体と透き通った翅の色が青緑色をしているのでこの名がついたとか。

命名者の目のつけどころが違うとこんなに名前も違ってくる。