善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「オール・アバウト・マイ・マザー」他

フランス・ボルドーの赤ワイン「シャトー・ジレ・ルージュ(CH.GILLET ROUGE)2019」

(写真はこのあと肉料理)f:id:macchi105:20210502170846j:plain

5世代にわたってワインをつくり続ける老舗シャトーの赤ワイン。

土壌は粘土質と石灰質。ブドウの育成とワインの醸造にはなるべく機械を使わず、伝統的な手法を守っているのだとか。

ブドウ品種はメルロとカベルネ・ソーヴィニヨン

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたスペイン映画「オール・アバウト・マイ・マザー」

1999年の作品。

監督ペドロ・アルモドバル

セシリア・ロス、マリサ・パレデス、カンデラ・ペニャ、アントニア・サン・フアン、ペネロペ・クルス、ロサ・マリア・サルダ、エロイ・アリソン、トニ・カントほか。

 

マドリードに住む臓器移植コーディネーターで看護師のマヌエラ(セシリア・ロス)は、作家志望の息子・エステバン(エロイ・アリソン)を女手一つで育ててきた。エステバンの17歳の誕生日、2人は『欲望という名の電車』の舞台を観に行く。マヌエラがこれまで隠していた元夫の秘密を打ち明けようと決心したそのとき、エステバンは舞台の主演だった大女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)にサインをもらおうとして車にはねられ、そのまま亡くなってしまう。

息子の死を父に伝えるため、かつて青春時代をすごしたバルセロナへ旅立ったマヌエラは、ひょんなことから息子の死の原因となったウマの付き人になる。バルセロナでマヌエラは、ウマのレズビアンの恋人で麻薬中毒の若手女優・ニナ(カンデラ・ペニャ)、性転換した明るい娼婦・アグラード(アントニア・サン・フアン)、妊娠したもののエイズにかかったことがわかった純朴なシスター・ロサ(ペネロペ・クルス)、ロサの母親でボケの進んだ夫に手を焼く厳格な贋作画家(ロサ・マリア・サルダ)、そして、今では「ロラ」という名の女性となり、ロサにエイズをうつした、息子と同名の元夫(トニ・カント)といった女性たちと出会い、やがて人生への希望を取り戻していく・・・。

 

久々に見た、いい映画。まさしく題名通り(ALL ABOUT MY MOTHER=私の母についてのすべて)の物語。

テネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』が巧みに使われていて、ゲイあり、レズビアンあり、エイズあり、麻薬中毒あり、離婚や未婚の母問題ありの中で、打ちのめされながらも「負けないぞ」と生きていく女性(元男性も含む)たちの姿が描かれている。

特に見ていて元気づけられたのが、性転換して女性になった明るい娼婦・アグラード役のアントニア・サン・フアン。

てっきり男性かと思ったら、ホンマものの女性だった。これこそ体当たりの演技、お見事!

 

民放のBSで放送していたイギリス・アメリカ合作の映画「ワンダとダイヤとやさしい奴ら」。

1988年の作品。

原題は「A FISH CALLED WANDA」。

監督チャールズ・クライトン、出演ジョン・クリーズジェイミー・リー・カーティスケヴィン・クライン、トム・ジョージソンほか。

 

2000万ドル相当のダイヤモンドを強奪した強盗団の首領ジョージ(トム・ジョージソン)は、愛人ワンダ(ジェイミー・リー・カーティス)に裏切られたために逮捕されてしまう。彼は獄中から手下に指示を出し、宝の隠し場所を秘密にした。恋人オットー(ケヴィン・クライン)と高飛びするため、宝を取り戻そうとするワンダは、ジョージの弁護士アーチー(ジョン・クリーズ)にお色気作戦で近づく。アーチーに惚れられたワンダは、焼餅を焼くオットーの妨害をくぐり抜けて無事、宝をゲットできるのか?

 

コメディータッチの犯罪映画。

原題の「A FISH CALLED WANDA」とは「ワンダと呼ばれる魚」という意味。

強盗団の1人が飼っている熱帯魚に付けた名前がワンダなんだが、魚のように男どもの間を自由に泳ぎ回ってるというので、こういう題名にしたのか。

題名もコメディーになってる。