5月2日、日曜日朝の善福寺公園は晴れ。
きのうは夜、カミナリも落ちて風雨が激しかったようだが、雨上がりの朝、先端にだけきれいに雨の余韻を残している葉っぱがあった。
ひと滴も逃すまいという植物の意地?
上池にはオスのカワセミ。
移動しながらエサをねらっていた。
離れたところにはメスのカワセミもいた。
エゴノキの花が鈴なりで咲いている。
まだツボミの固い木もあったが、こちらは早くも満開のようだった。
吊り下がったように咲くホウチャクソウの花。
こっちは花びらが落ちたあとか。
ノイバラの花にけさも何匹ものアシナガコガネが訪れて蜜を吸っていたが、それをねらってやってきたサシガメが1匹を捕まえて逃げていくところに遭遇。
スタコラサッサ。
あんな体の表面が固いのをよくバリバリ食べられるなと思うが、サシガメは針を差し込んで“生き血”を吸うので大丈夫。
公園からの帰り道、カゲロウらしいのが壁に張り付いていた。
どうやらクサカゲロウのようだ。しかもまだ羽化して間もない感じで、翅が縮れている。
近づくと尻尾を上げて威嚇のポーズ?
カゲロウというと寿命が数時間から1日ぐらいしかない“はかない命”を連想するが、“はかない命”のカゲロウはモンカゲロウなどカゲロウ目に属する種で、一応口はあるものの食物を摂取する機能はなく、成虫になると、やがてはかなく死んでしまう。
一方、クサカゲロウはアミメカゲロウ目に属す別種。一見すると翅が薄くて弱々しく見えるのでカゲロウの名がついているものの、アブラムシなどをむさぼり食べるほど元気で、寿命もそれなりに長い。
ちなみに和名のクサカゲロウは、体が緑色をしているので草色にひっかけてクサカゲロウ、
ではなくて、成虫が体に触れると臭気を発することから、臭いカゲロウでクサカゲロウとなったという(ただし、成虫がくさいにおいを出すのは一部の種だけらしい)。
これに対して英名はgreen lacewing。体と透き通った翅の色が青緑色をしているのでこの名がついたとか。
命名者の目のつけどころが違うとこんなに名前も違ってくる。