善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「最強のふたり」

ニュージーランドの赤ワイン「セラー・セレクション・メルロ (CELLARSELECTION MERLOT)2017

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日本で一番売れているニュージーランドワイン、シレーニの赤ワイン。
芳醇な果実味と優しいタンニンのバランスに優れた味わい。
 
ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたフランス映画「最強のふたり」。
2011年の作品。
原題は「INTOUCHABLES」。
出演フランソワ・クリューゼ、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ、オドレイ・フルーロほか。
 
事故で全身マヒとなり、体が不自由になってしまったパリの大富豪フィリップ(フランソワ・クリューゼ)。その介護者を選ぶ面接にスラム街出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)がやって来る。
他人の同情にうんざりしていたフィリップは、不採用の証明書でもらえる失業手当が目的だったドリスに興味を持ち採用することに。
何もかも正反対の2人は衝突するが、次第に心を通わせていく。
 
フィリップの誕生会のシーンがおもしろかった。
毎年、フィリップの誕生日を祝うパーティーには多くの人が集まりにぎやかだが、当の本人にとっては退屈だった。
当日はクラシックの楽団がフィリップの好きな名曲の数々を演奏する。ところがドリスは踊れない音楽に興味はないといって、バッハの無伴奏チェロ組曲は「コーヒーのCM曲じゃないか」、リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」は「トムとジェリーだな」、ヴィヴァルディの「四季」の「春」は「職業安定所に電話して順番におつなぎしますというときに流れる曲だ」と鼻で笑う。
「オレの音楽はこれだよ」と、カセットデッキからアース・ウィンド&ファイアーの「ブギー・ワンダーランド」を流して踊り出すと、その見事なこと。楽団の指揮者まで踊り出して盛り上がったのだった。
 
実話をもとにした映画だというが、最後はどうやって終わらせるんだろう、フィリップは死ぬまで介護が必要な体だから2人の関係も生涯続くんだろうか、と思っていたら、ナルホド、かくありなん、とうなずけるハッピーエンドだった。
まあ、大金持ちだからこそのハッピーエンドではあるが。