善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

十二月大歌舞伎と「魚真」

クリスマスイブの夜は歌舞伎座の「十二月大歌舞伎」を観るため銀座へ。
夜6時すぎの銀座はスゴイ人出。やっぱり手をつなぎあってるカップルが多い。それと中国人観光客。

観たのは第3部の「二人椀久」と「京鹿子娘五人道成寺」。いずれも踊り中心。
出演は「二人椀久」が玉三郎勘九郎。「京鹿子娘五人道成寺」が玉三郎勘九郎七之助、梅枝、児太郎。
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土曜日で踊り中心だからか、客席は若い人、特に女性が多い。

何といっても玉三郎
中でもホレボレしたのは玉三郎が1人で踊る「クドキ」の場面。
藤色の衣裳で手拭いを使ってしとやかに踊る。
恋する娘が自分の思いを訴えるので「クドキ」と呼ばれる。

長唄ののびやかな歌も、歌詞もいい。

恋の手習いつい見習いて
誰に見しょとて紅鉄漿(かね)付けうぞ
みんな主(ぬし)への心中立て おお嬉し おお嬉し

末はこうじゃにな そうなるまでは
とんと言わずに済まそぞえと 
誓紙さえ偽りか 嘘か誠か
どうもならぬほど逢いに来た

ふっつり悋気せまいぞと
たしなんでみても情けなや
女子(おなご)には何がなる
殿御殿御の気が知れぬ 気が知れぬ
悪性(あくしょう)な悪性な気が知れぬ
恨み恨みて かこち泣き 露を含みし桜花
触らば落ちん風情なり

芝居がハネたのは8時45分。
近くの居酒屋「魚真」でイッパイ。
この店、世田谷・経堂にある魚屋さんの直営店だそうで、魚がおいしい店。
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生ビールのあと日本酒をヒヤで。
つまみは、まずはカニの盛り合わせ。これが絶品。酒にピッタリ。
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車海老の鬼ガラ焼き。これも酒にピッタリ。
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白子しょうゆ焼き。これも酒にピッタンコ。
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ちょうどカウンターに座って、目の前のガラスの中に刺身用の魚が並んでいて、若い美人の女性板前さんが忙しそうにしている。
魚はどれもおいしそうだったが、立派な太刀魚があったので刺身にしてもらう。
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山芋のぽてとふらい。これがうまいのなんの。
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ゴキゲンで帰還。