善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+1946年の「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

フランス・ロワールの赤ワイン「ピノ・ノワール・アティチュード(PINOT NOIR ATTITUDE)2014」
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ワイナリーはパスカル・ジョリヴェ。「できるだけ自然に、手を加えないこと」がコンセプトという。
たしかにラベルからして“自然派”。
ブドウ品種はピノ・ノワール

ついでに先日飲んだワインも紹介。
やはりフランス・コート・ド・ガスコーニュの赤ワイン「コート・ド・ガスコーニュ・テール・ダルタニャン・ルージュ(COTES DE GASCOGNE TERRES DARTAGNAN ROUGE)2015」
こちらはメルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、タナ。
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ワインの友で観たのはアメリカ映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす
1946年製作のモノクロ映画。いわゆるフィルム・ノワール作品。

ピノ・ノワールフィルム・ノワール。なんか似ている。
ピノ・ノワールピノとはフランス語で「松」のことで、ノワールは黒。ブドウの実の色が黒くて松ぼっくりに似ているというのでこの名がついたらしい。
一方、フィルム・ノワールとは「黒」から転じて「暗い映画」を意味する。
1940年代後半から50年代にかけてアメリカで製作された虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画を「フィルム・ノワール」と呼ぶという。

フィルム・ノワールには「白熱」などの名作も多いが、本作もなかなかの秀作。
監督はテイ・ガーネット。出演はラナ・ターナージョン・ガーフィールドなど。

不倫の果ての完全犯罪を描くドラマ。
これまで何度も映画化されているが、1946作のは日本未公開という。
今の映画では平気で人が殺されるが、この映画では人一人を殺すのに悩み、苦しみ、逡巡している様子がよく分かる。殺人というのはそれだけ罪深く、おぞましいことなのである。
亭主殺しに至る妻と不倫相手の葛藤を見ていると、松本清張の小説を思い出す。

戦後につくられたといっても70年も前の映画。
セックス描写もないし、残忍な殺しの場面もない。
それでいて十分に官能的で見ていてゾッとするのは、映画づくりのうまさのゆえだろう。

映画の題名(原作の題名でもあるが)が考えさせられる。
本作に郵便配達は出てこないが、たしかに郵便配達(といっても日本では速達か書き留め)は二度ベルを鳴らす。
一回目は「郵便ですよ~」の合図。それでも返事がないと「いないのかな?」と不審に思って念押しのベル。
切羽詰まって犯罪に及ぶ者の心にも二度のベルが響くのだろうか。  

ラナ・ターナーが魅惑的で、美しかった。