土曜日朝の善福寺公園は快晴。風はないが、今冬一番の寒さ。
上池では、お気に入りの場所にメスのカワセミのヤエちゃん。
しかし、よく見ると何と、獲った小魚の頭を上にした給餌くわえをしているではないか。
カワセミが魚を食べるとき、頭から丸飲みして食べるが、獲った魚をくわえ直して頭が前にくるようにすることがあり、これは給餌くわえといって、オスがメスへの求愛のためエサをプレゼントする求愛給餌が知られる。
メスも給餌くわえすることがあり、それはヒナにエサを与えるときだ。
しかし、今は繁殖期でもない冬のさなか。ヒナはいないどころか、まだ交尾する相手も見つかっていない。カワセミたちはそれぞれ自分のテリトリーを持って単独行動をしている。
それなのになぜ、給餌のためのエサのくわえ方をしているのだろうか?
考えられるのは、来年春の繁殖期にそなえてヒナへの給餌の練習をしていること。
カルガモのカップルは冬の今ごろから交尾の練習をしているから、考えられないでもないが、カワセミのヤエちゃんも、早くも母性に目覚めちゃったんだろうか?
けさ見たヤエちゃんは、エサを給餌くわえしたまま飛び去っていって、あとを追いかけて再度目撃したときは、すでにくわえていた魚はなかった。
ということは結局、自分で食べちゃったのだろうから、やっぱり給餌の練習だろうか?
あるいは、ひょっとして、どこかにエサを隠したというのは考えられないか?
モズなどは昆虫などの獲物を冬に備えて木の枝などに刺して「貯食」する習慣があり、ハヤニエと呼ばれているが、まさかカワセミも貯食してるんだろうか?
ほかにもヤマガラなどのカラ類やホシガラスなども貯食するが、いずれも木の実などで、魚を貯蔵するなんてあるのだろうか?
いずれにしても、カワセミの不思議な行動だった。
下池に向かう小川(遅野井川)ではウグイスと遭遇。
手すりにちょこんととまったところ。
ジョウビタキのオスもやってきた。
下池をめぐり上池に戻ると、さっきと同じところにヤエちゃん。
もう給餌くわえはしていない。
さらに池をめぐると、さっきはいなかったオスのカワセミのマルちゃんの姿。
場所を移動しながらエサを探していて、ときどき上もキョロリ。
帰り道、柿の木にメジロがやってきていた。
たわわに実った柿。
ひとつの実を2羽でつついていた。
ほかにもたくさん柿はあるけど、一緒につつくのがうれしいのかな?