善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「パンズ・ラビリンス」「ロケットマン」

いつもは日本酒だが、たまに飲むワイン。

イタリア・トスカーナの赤ワイン「サバツィオ・ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ(SABAZIO ROSSO DI MONTEPULCIANO)2021」

(写真はこのあと牛のサーロインステーキ)

トスカーナ州の小さな街、モンテプルチアーノから1km、ウンブリア州トスカーナ州の境界に位置するワイナリー、ラ・ブラチェスカの赤ワイン。

ラ・ブラチェスカが位置するコルトーナは、古代ローマ時代から続くトスカーナを代表する銘醸地として知られるところ。

ブドウ品種はプルニョーロ・ジェンティーレ80%、メルロ10%、その他5%。

ルニョーロ・ジェンティーレとはサンジョヴェーゼ・グロッソの別名だとか。

黒系果実味がしなやかなタンニンと複雑に混ざり合う深遠な味わい。

 

ワインの友で観たのは、民放のBSで放送していたスペイン・メキシコ合作の映画「パンズ・ラビリンス

2006年の作品。

原題「EL LABERINTO DEL FAUNO」

監督・脚本ギレルモ・デル・トロ、出演イバナ・バケロ、セルジ・ロペスマリベル・ベルドゥアリアドナ・ヒルほか。

 

1944年のフランコ将軍のファシズム政権下のスペイン。反フランコパルチザンは山奥で抵抗を続けていた。母カルメンアリアドナ・ヒル)に連れられて、おとぎ話が大好きな少女・オフェリア(イバナ・バケロ)はフランコ軍のビダル大尉(セルジ・ロペス)の対パルチザン駐屯地にやってきた。ビダル大尉と母が結婚し、母はビダル大尉の子を宿していたからだ。

残忍なビダル大尉と、ファシズムによる悲しい現実から逃避しようとするオフィリアは、パルチザンの協力者である小間使いのメルセデスマリベル・ベルドゥ)からは可愛がられるが、ある晩のこと、山羊の頭と体をしたパン(牧神)が現れ、魔法の王国の王女モアナの生まれ変わりだと告げる。そして満月の夜までに3つの試練に耐えられれば、両親の待つ魔法の王国に帰ることができるという。

現実世界ではゲリラ軍とフランコ軍の激烈な戦いが始まる・・・。

 

邦題の「パンズ・ラビリンス」とは、ギリシャ神話に出てくる牧神(パン)の迷宮という意味だが、スペイン語の原題「EL LABERINTO DEL FAUNO」の「FAUNO」もローマ神話のファウヌスで、ギリシャ神話の牧神に対応する神という。

おとぎ話と現実世界を対比させたダーク・ファンタジーで、アカデミー賞美術賞、撮影賞、メイクアップ賞を受賞。

 

ついでにその前に観た映画。

民放のBSで放送していたイギリス・アメリカ合作の映画「ロケットマン」。

2019年の作品。

監督デクスター・フレッチャー、出演タロン・エガートンジェイミー・ベルリチャード・マッデンブライス・ダラス・ハワードほか。

 

イギリス出身の世界的ミュージシャン、エルトン・ジョンの自伝的ミュージカル映画。題名の「ロケットマン」は彼のヒット曲名で、全盛期の1970年代前半の曲。

イギリス郊外の町で両親の愛を得られずに育った少年レジナルド(レジー)・ドワイトは、唯一、音楽の才能には恵まれ、ピアノも巧みに弾いた。やがてロックに傾倒するようになったレジーは、有名になりたいなら曲を書き、過去を忘れるようにと勧められ、彼が所属していたバンドのサックス奏者の名前から「エルトン」を、ビートルズジョン・レノンから「ジョン」を取ってエルトン・ジョンという新たな名前で音楽活動を始める。

そして、後に生涯の友となる作詞家バーニー・トーピンとの運命的な出会いをきっかけに、成功への道をひた走っていくが、その陰で・・・。

 

ピアノを弾きながら飛び上がったエルトンが、まるで宇宙遊泳するように空中に漂うスローモーションシーンに目が釘付け。

歌は吹き替えではなく、エルトン役のタロン・エガートン自らが全曲をうたっていて、アカデミー賞歌曲賞を受賞。