善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

カワウの目がエメラルドグリーンの理由は?

水曜日朝の善福寺公園は晴れ。久々の青空だ。

 

上池を半周して下池へ。

公園の片隅にニリンソウが咲いていた。

1本の茎から2輪の花が寄り添うようにして咲くことから二輪草ニリンソウ)。

和名のニリンソウも素敵だが、英名の「Soft windflower(やわらかな風の花)」もいいネーミングだ。学名は「Anemone glaccida」で、「Anemone(アネモネ)」の語源は「Anemos」となっていて、ギリシャ語の「風」を意味するのだそうだ。

 

すぐ目と鼻の先でカワウが羽を乾かしている。

虹彩が鮮やかなエメラルドグリーンなのもカワウの特徴。

こうしてみるとまるで宝石のように美しい。

なぜカワウの目はエメラルドグリーンなのか。

カワウの目は柔軟に水晶体の形を変えられるようになっていて、水中でも鮮明に対象をとらえられるように進化したという。エメラルドグリーンだと、水の中で獲物がくっきり・はっきり見えるのだろうか?

人間の目では、虹彩の色の違いはメラニンの量による違いといわれる。メラニンは太陽光線に含まれる有害な紫外線などから私たちを守ってくれている色素で、目以外にも肌や髪などにもある。

一般に、虹彩の中のメラニン色素の量が多いと茶色となり、少ないと青色になるといわれていて、太陽光線の強い地域ではメラニン色素が多くて黒色や茶褐色の目になり、太陽光線の弱い地域ではメラニン色素の量が少なくて青色などの薄い色の目になるといわれている。

カワウのエメラルドグリーンの虹彩の色も、水中での太陽光線による明るさと関係があるのだろうか?

カワウの正面顔。

 

下池を1周して再び上池に向かっていると、藪の中からウグイスが顔を出してくれた。

ふだんは藪の中からなかなか出てこないで、声だけで行ってしまうことが多いが、たまに顔を出してくれると、うれしい気持ちになる。

朝の散歩へのご褒美かな?