善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

春を告げるニリンソウ咲く

土曜日朝の善福寺公園は快晴。日差しも暖かく、サクラ(ソメイヨシノ)の開花が一気に進むだろう。

 

上池では、オスのマルちゃんらしいのと、メスのヤエちゃんらしいのが並んでとまっている。

先にきていた人の話では、マルちゃんがヤエちゃんに求愛給餌をしたという。

とすると、2羽は相思相愛、いよいよ子づくりを始めるのだろうか?

しかし、互いの距離は縮まらず、それぞれ羽繕いを始めちゃったりして、まるでその気がなさそう。

やがてマルちゃんは遠くに行ってしまって、ヤエちゃんだけ一人たたずむ、という感じとなった。

 

上池を半周して下池へ。

途中の水辺ではシロハラが虫かなんかを探していた。

別の角度からのシロハラ

先ほどと比べて黄色味が強い。

違った色で見えるのは構造色ゆえだが、天敵から身を守るために獲得した防御反応なのだろうか。

 

下池をめぐっていると、ニリンソウが咲いていた。

1本の茎から花が2輪ずつ、寄り添うようにして咲くのでニリンソウ二輪草)。

学名は「Anemone flaccida」で、「Anemone」はギリシア語の「anemos」(風)」に由来し、暖かい風が吹くころに花が咲くのを意味し、「flaccida」は「ふにゃふにゃした」という意味なんだそうだ。

異名もあり、「コモチバナ」「コモチグサ」「フクベラ(福平)」「ガショウソウ(鵝掌草)」とも呼ぶそうだ。

「ガショウソウ(鵝掌草)」の「鵝掌」とはガチョウ(鵝鳥)の水掻きのこと。

え?花がガチョウの脚に似てるの?

これは花ではなく、葉っぱの形がガチョウの水掻きに見えるところから名づけられたようだ。

人によって着眼点が違うところがおもしろい。

 

暖かさに誘われてか、カメが仲よく日向ぼっこ。

目のうしろに赤い模様があるので、北アメリカ原産のミシシッピアカミミガメみたいだが。

 

下池を1周てして再び上池に向かう途中には、ウグイスが藪の中を移動していく。

アオジもエサを求めて姿を見せた。

ウグイスもアオジもつがいで行動しているようだった。